ニューヨーク碁センター
囲碁は友情の架け橋 ますます進む日米交流
普段は学校や会社帰りの囲碁ファンが集う「ニューヨーク碁センター」で12月某日、「日本棋院」の理事やインストラクターを迎えての試合や指導が行われた。
同センターは、故・岩本薫九段が海外に囲碁を広めたいとの思いで私財を投じ、1995年に開設した同院のニューヨーク支部。シアトル、アムステルダム、ブラジルにも支部がある。この日、日本から到着したばかりの同院事務局長・和田典雄さんは、「私たちは岩本先生の遺志を継ぎ、海外での囲碁の普及に力を入れています」と話す。
「囲碁は、国境を越えて楽しまれているゲームなので、世界中でフレンドシップの輪を広げてくれます」と言うのは、同センター会長のポール・アンダーソンさん。囲碁を究めるため、仕事を辞めて日本に渡ったこともあるほどの熱心さだ。「日本では、すてきな妻とも出会えました」と隣の妻、和子さんを見て満面の笑顔。和子さんは、「私は去年始めたばかりですが、自分の頭で大局的に考える力がつき、それがおもしろくて」と、どんどんはまってきている様子だ。また、「囲碁を始めたら日本語にも興味が出てきて、そっちの勉強も始めました」と話すジョシュア・グワリノさんのように、囲碁をきっかけに世界が広がった人も。
日本から訪問の細野章次さんは、「日本で囲碁をやるのは高齢者が多いですが、海外は若い人がたくさんやっていていいですね」と話す。15歳の少女と対局していたが、どうやら苦戦気味。「時差ぼけがなければねえ」と笑いながらぼやく。
同センターでは、普及指導員やインストラクターが常時参加者の指導に当たっている。「子どもや初心者に教えるには、ちょっとした忍耐が必要ですが、うまくなってくれるのが楽しみです」と言いながら、初心者の手ほどきに忙しく立ち回るマーネジャーのビンセント・リウさん。「ここには、毎日いろいろな国の人たちが囲碁を打ちに訪れるので、たくさんの人たちと交流でき、とても充実しています」と言う女流五段の大森留美さんは、囲碁の普及と発展のために日本棋院から派遣されている普及指導員で、この日も参加者たちと対局しながら、指導に当たっていた。
「人種や言葉や年齢を超えて楽しめるのが、囲碁の魅力」と誰もが口をそろえる。それを立証するかのように、入れ替わり立ち替わり訪れる参加者で、センターは夜遅くまで混み合っていた。
センター(323 E. 52nd St.)では、火〜金曜日の午後5時〜10時と、土・日曜日の午後1時〜10時に囲碁が楽しめる。大人1日8ドル、学生・子ども5ドル。
■問い合わせ
TEL: 212-223-0342
PaulKazuko@msn.com(日本語可)
www.nygocenter.org
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