ニューヨーク富山県人会
隠れた魅力が満載 “きときと”富山
「ニューヨークで頑張っている富山県人の親睦を深めたいと会を発足しました」。ニューヨーク富山県人会の発足人の一人、土肥信一は当時を振り返る。北陸銀行やYKKグループの協力もあり、1984年にスタート。現在登録会員数は54名。メトロポリタン美術館学芸員で、美術品の修復活動に取り組んでいる土肥は、会長として約20年にわたり会を盛り立ててきた。
「新年会や総会では、誰かが方言でしゃべり出すとついこちらもつられて、という和やかな雰囲気でとても楽しいです」と会員の神下尚工は言う。今年1月に赴任してきたばかりの北陸銀行の日景繁夫は、幹事を引き受けている。「こちらに来てすぐに参加した新年会で、会員の桶谷重成さんがテニスクラブに誘って下さり嬉しかったです」と顔をほころばせる。会社や職種に関係なく、共通の趣味や興味を持つ人と友人になれるのが魅力だという。桶谷は、「日本を離れて同郷の良さを知りました。同郷者とは共通するものも多く、安心感があります。」と話す。
ところで富山のうまいものは?と土肥に尋ねると、「富山は、きときとな食べ物がいっぱいですよ」。〝きときと〟とは、いきいき新鮮という意味の富山の代表的な方言。珍しい白海老を始め、ホタルイカ、ブリ、バイ貝など、きときとな魚介類に恵まれている。北陸本線富山駅の駅弁「ますのすし」も名物。質のいい水に恵まれた場所柄、うまい米や地酒も見逃せない。「かまぼこが恋しいです」と日景がつぶやいたが、これも名産品。見所も多く、北アルプス立山連峰の雄大な景観、トロッコ電車で行く黒部峡谷や宇奈月温泉、それに世界遺産の五箇山の合掌造りなどが全国的に有名だ。
ブラジル、シンガポール、上海、カリフォルニアなどにも会があり、富山県人は世界各地で会の活動を続けている。「富山は雪国で開発が遅れたため出稼ぎが多く、昔から外に出て頑張っている人が多いです」と土肥。その真面目で勤勉な県民性から、特に忍耐力を必要とする骨董の世界で成功している人も多いそうだ。また、どこにいても同郷者同士で結束するたくましい団結力があるという。
「うちのウエブサイトをのぞいたら、その県民性がよく分かりますよ」と言う日景と神下。確かにその力の入れようからは、真面目な人柄と富山の魅力をもっと知らせたいと願う皆の気持が溢れていた。
(文中敬称略)
年1回の総会以外に、新年鍋パーティやゴルフコンペなど楽しいイベントも随時開催。次回は5月に総会を予定。入会・参加申し込みと詳細は県人会ウエブサイトにて
www.nykitokito.org
■問い合わせ
TEL: 212-355-3883
info@nykitokito.org
(日景まで)