ぷりまむ倶楽部「妊婦さんのためのお茶会」
妊婦さんの出会いの場 心のケアと情報交換
日本人家族が多く住むニュージャージー州のフォート・リー。仲山淳子が自宅で月に一度「妊婦さんのためのお茶会」を開くようになって4年が過ぎた。これは仲山が主宰する「ぷりまむ倶楽部」の一環として行っている、妊婦さんのための情報交換と親交を深める会だ。
自身の産後のつらい体験からこの会を始めたという仲山は、「出産直後、唯一の友達が帰国し、習慣の違う異国の地でノイローゼ気味になってしまった。私のような辛い思いを他の人にはして欲しくない。同じ妊婦でしか分かりあえない悩みや心配事を、先輩として聞いてあげたい、『大丈夫』と励ましたい、ヘルプしたい、とこの会を作りました」。赤ちゃんのためだけでなく、妊婦さん自身の心のケアのためにスタートした。
お茶会が開かれたこの日、お腹の大きな妊婦さん達が次々と仲山宅に集まってきた。ケーキとお茶で和気あいあいとした雰囲気ながら、これから生まれてくる命を宿している妊婦さん達は、情報を聞き逃すまいと真剣そのもの。「親には日本からいつごろ来てもらうべきか?」「妊婦用のパンツはどこで手に入るか?」といった一見ささいだが、他では聞けない重要な質問に、仲山がていねいに答えていく。
二人の赤ちゃんの出産を経験し、会のサポート役をしているバック安希子と平河晶子は、「この会なしでは出産できなかったといっていいほど救われました」と口をそろえる。初めての妊娠の時には、友達もいなくて途方に暮れていた。それがこの会に参加して知り合いができ、安心して出産に臨めたという。
吉本夕子や松平陽子など、夫の仕事で数カ月前に日本から来たばかりという参加者も多い。青木理加は先週アメリカに到着したばかりで、インターネットでこの会を知り、参加。「出産を2月に控えているのに、右も左もわからない状態で。ここで妊婦さんの知り合いができて心底ほっとしています」。
日本の書籍やビデオを無料で貸し出したり、妊婦やベビー服のガレージセールを行ったりと、細やかな配慮も行き届いている。仲山は、みんなに喜んでもらえた時の充実感が自身のエネルギー源だという。
ケーキを食べ終える頃には、参加者たちは親交を深め、メールアドレスを交換しあっていた。
(文中敬称略)
「妊婦さんのためのお茶会」は、妊婦さんならば誰でも参加可能。定員は7〜10人。参加費7ドル〜(お茶、お菓子付)。マンハッタンでも月に一度開催。詳細は
http://premomclub.fc2web.comまで。
■問い合わせ
TEL: 201-970-5045(仲山まで)
premomclub@yahoo.co.jp