NYゴミ大作戦プロジェクト
街の美化で心もきれいに ゴミ拾いから広がる人の輪
日曜日の朝、ウエストビレッジの「秋」レストランの前には、総勢約25名がゴミ拾いボランティアのために集まった。その人数を確認しながら責任者のテリー・サトウの顔はほころんでいた。「7年前ニューヨークに来た時、なんて汚い街だろうと驚きました。最初は一人でゴミを拾うことから始め、タイムズスクエアでやった時は5人になり、今回は多くの方の協力でこんなに集まってもらえました」。プロジェクトを運営しているのはサトウを中心に、光恵・バラン、「秋」のオーナー中西茂秋、裕美子夫妻の4人だ。
軽く準備体操をした後、掃除用具を手に4班に散った。
「道にくっついたガムはほとんど取れないです。でも取ろうとしている姿勢を見たら、みんなゴミを捨てることをためらってくれるはず」とドライバーを使ってガムと奮闘中の西尾豊。池上沙羅は「サンキュー!と声をかけてくれる人がいた反面、ゴミを拾っている私のとなりに吸い殻を捨てていく人もいました」と困惑気味だ。自分でゴミ拾いをして道がきれいになると、ゴミを捨てたくなくなる、とサトウは言う。まずは自らやってみることが大事なのだ。
そんな中、通りすがりの人が「ここはおれの街だから、やらせてくれ」と飛び入り参加する、うれしいハプニングが。「これこそ僕が望んでいたこと」とサトウもうれしそうだ。日本人が中心となり現地の人も巻き込んで、感性の高い人の輪を広げていきたいという目的は、早くもかたちになって表れた。
ゴミ拾いは約1時間で終了。今回の参加者の中には「NYde Volunteer」代表の日野紀子や高校の時から渋谷センター街でゴミ拾いをしていた大ベテランの大西ミカの顔がある。慣れない掃除用具で指に豆を作った村杉誠治の笑顔も。ボランティア経験はみんなそれぞれだが、街をきれいにしたいという意識は同じだ。「1時間で道が見違えるようになりました。人が集まればこんな大きなことができるのですね」とバランは感激する。
今回、掃除用具一式を貸してくれたのは近所の人たち。「ウエスト4ストリート周辺のコミュニティー参加をもっと促したい」と中西は言い、妻の裕美子は「この地域を世界一きれいな場所にしたいです」と微笑む。「秋」で行われた反省会で、中西の作ったハヤシライスを食べながら、それぞれが次回の参加を約束した。
(文中敬称略)
NYゴミ大作戦プロジェクト
次回は11月4日(日)午前9時〜午前11時45分。雨天決行。秋レストラン前に集合。作業終了後に軽食あり。
181 W. 4th St. (bet. 6th & 7th Ave)
■問い合わせ先
soujiny@gmail.com (光恵まで)