美酒王国秋田の会
利き酒会を通して 秋田のカルチャーを伝える
「美酒王国秋田の会」は、秋田県出身の有志5人が集まって昨年6月に発足。利き酒会を通じて、アメリカ人、在米日本人に秋田県の銘酒を紹介するのが目的で、そのモットーは「美酒は百薬の長」「美酒は美男美女を造る」「美酒で人生を百倍楽しもう」。同会主催の利き酒会が8月10日、日系人会ホールで行われた。3回目を迎える今回は「秋田銘酒夏祭り・夏の生酒と秋田の珍味」と銘打ち、浴衣姿のメンバーが、15種類の秋田の銘酒を110人あまりの日本酒ファンにふるまった。
会場入り口では純米吟醸「氷晶うすにごり」にパイナップルを添えた、夏らしい日本酒が参加者を迎えた。また、会場には「稲庭うどん」の冷麺、燻した大根を米ぬか塩で漬けた「燻りがっこ」などの秋田名物に加え、秋田の味噌を使った「モツァレラチーズの味噌漬け」「味噌ディップ」など、秋田の美味が並んだ。
今回の参加者は半数以上がアメリカ人で、「サケ・テイスティングは初めて」という人もいれば、自称「サケ通」の人まで様々。会場入り口で手渡された酒の銘柄シートに、自分の飲んだお酒の感想を事細かに書き込み、真剣に吟味する人もいる一方で、お酒はそっちのけで秋田の郷土料理に舌鼓を打つ参加者も。ニューヨークではめったに口にすることのできない料理に興味津々だったよう。香りや喉越し、後味を評価する男性が多い中、女性の多くはドライ、もしくはフルボディーの日本酒を好む傾向があった。
同会の創立メンバーの新川智慈子は、4年前に酒ソムリエの資格を取得、3年前からニューヨークで酒ソムリエとして活躍している。「秋田の日本酒は米どころのお酒。大吟醸など香りが高いお酒をお燗にしても香りが飛ばず、楽しめます。自分だけのお気に入りの銘柄を秋田産からぜひ見つけてください」。
同会幹事長の山本正俊は、「多くの人は東北他県の銘酒については知っていても『秋田の銘酒』についてはあまり知らないんです。秋田には美酒、美味がたくさんありますから、カルチャーを交えてぜひ紹介していこうと思います。私たちも日本酒について説明できるように勉強しています」と語る。
70人の参加者を集めた第1回からのリピーターも多く、着実に参加者を増やしている 。11月に行われる次の会は、規模をより大きくし、20種類の日本酒を紹介する予定だ。
(文中敬称略)
秋田県の美酒をこよなく愛する有志5人によって、同県の銘酒、名産品、文化をニューヨークを中心に紹介する目的で発足。利き酒会を中心としたイベントを開催している。
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