NY愛犬サークル
お年寄りを癒すんだワン!
日本人愛犬家の交流と情報交換を目的に、2005年5月に発足したNY愛犬サークル。会長の岩本のり子さんを筆頭に、現在会員は14名。月に1回のペースで集まっている。最近の主な活動は、メンバーの長谷川真人さんがレクリエーション・セラピストとして働く介護施設ジューイッシュ・ホーム・アンド・ホスピタルの訪問だ。取材に訪れた日はハロウィーンの直後で、会員たちは自慢のコスチュームを着せた愛犬を連れて集合。2チームに分かれて施設を巡回し、入所者たちと触れ合った。
「『犬が大好きだけれど施設では飼えないから』と毎回楽しみにしてくれている人も多いです」と、長谷川さん。高齢の入所者にとっては、犬と触れ合うことで体を動かす機会が多くなり、寂しさが軽減して気持ちがなごんだり、意識がはっきりするなどの効果があるのだそう。
副会長のラマンツ綾さんの愛犬一郎君は、訪問歴1年。セラピードッグの資格を持つベテランだ。お年寄りの膝に乗せられても慣れたもので、つぶらな瞳で優しい視線を向け、「このワンちゃん、引き取りたいわ」と言う婦人まで出てくる人気ぶりだ。
一郎君のように訪問に慣れた犬は別として、見知らぬ人と長く接していると、犬は疲れてしまう。ストレスにならないように配慮し、途中、水飲み休憩を取るなど犬にも配慮しつつ、1時間程度で巡回は終了。また、巡回前には、初めての参加者のために、患者と触れ合う際の注意点をデモンストレーションするなど、訪問に慣れていない参加者と愛犬へのケアもばっちりだ。
この日は、訪問後、サークルのアドバイザーでドッグトレーナーの椎津みゆきさんによるトリック(芸)の手ほどきも行なわれた。「お手」から始まり、「紙コップに隠れたおやつを犬が探しあてる」という、パーティーで使えるトリックを愛犬に教える方法を椎津さんが伝授。ワンちゃんたちはおやつを前に大奮闘。岩本さんの愛犬コノちゃんや、長谷川さんの愛犬パーキー君は、今まで「おすわり」しかできなかったが、〝スーパー・トレーナー〟椎津さんの辛抱強い指導により、「お手」がほぼできるまでに成長し、ご主人たちもびっくり。
「人見知りならぬ、〝犬見知り〟の激しい犬も、このサークルに参加するとすっかりフレンドリーになるんです」と、岩本さん。寂しい入所者たちを癒し、仲間たちと遊び、人間以上にワンちゃん
たちが楽しめるサークルだ。
ニューヨークおよび近郊に住む日本人愛犬家のサークル。月に1回、アッパーウエストサイドにあるジューイッシュ・ホーム・アンド・ホスピタルへの愛犬を連れた訪問や、情報交換会などを行なっている。施設訪問は、小・中型犬のみ参加可能。
【お問い合わせ】
www.dentatsu.com/nyaikencircle.htm
aikennewyork@gmail.com