新極真会ニューヨーク佐藤道場
明るく楽しく厳しい稽古
サルサの陽気なリズムが流れるダンススタジオの一室から聞こえてくる「押忍!」のかけ声。新極真会ニューヨーク佐藤道場の稽古だ。
「明るく楽しく厳しい稽古」モットーに活動していると語るのは、部員から師匠の愛称で呼ばれる佐藤哲也部長(ニューヨーク総領事館)。「突き」や「蹴り」から「型」などの基本動作を中心に、気迫のこもった稽古が1時間半続いた。
この日、2回目の稽古にして佐藤から「動きがいい」と言われていたのはダンス歴8年の渡辺薫。「バランス感覚や体の軸を意識する点はダンスと似ている」という。「ダンスも空手も新しい動きを一つひとつ覚えていくのは楽しい」と語る。
「初代タイガーマスクのころからの格闘技ファンだった」という松山は、この日の稽古で3回目。佐藤道場をきっかけに「見る側」から「やる側」へと立場を変えた。
K─1のヒョードル選手のファンだと言う長友ゆきは「見ているうちに自分がやりたくなった」と3カ月前に入門。「何年かかってでも絶対黒帯をとる!」と息巻く。
林洋一(インプロビック)の場合は、会社の上司の「男子たるもの何か武道のひとつでも」という勧めもあって入門。5カ月稽古に励んだ感想を「精神面で変化を感じる。ひらめきが良くなった。そして何より上司のウケもいい」語る。
一方、部員には武道経験者も。大学で少林寺拳法に出会い、その後極真の門を叩いた長浜ジムは格闘技歴20年。元々友人だった佐藤が道場を立ち上げることを知り、「健康管理とアンチエイジング」のため加入した。休日には5歳の長女と3歳の長男とも空手を楽しんでいるという。
水野俊樹(アデルファイ大学)は剣道経験者。「何も持たずに素手でできる武道をやりたかった」と佐藤道場の門を叩いた。「試合に出られるように稽古に励みたい」と目標を掲げる。
そんな彼らはこの日の稽古の後、二部稽古(別名:飲み会)へと向かう。ここで登場したのは桜井一宏(旭酒造)。「動きの美しさに感動」して入門したはずの桜井だが、これまで参加したのは二部稽古のみ。しかし、実家が蔵元というだけあって「飲む方は5段」と佐藤部長の免許皆伝を賜っているとか。
そして開始された二部稽古では、一部稽古にも引けをとらない気迫の空手家たちによって、ビール瓶が次々となぎ倒されていったのは言うまでもない。
=文中敬称略
新極真会公認の空手道場。初心者にも負担の少ない稽古体系が特徴で、指導はボランティアで行われている。稽古日は月・金の週2回で、参加費用は雑費として10ドルの年会費と、スタジオレンタル料の負担(1回10ドル程度)のみ。現在、年齢・性別不問で部員を募集中。また、極真空手の黒帯保持者(所属団体不問)のボランティア・インストラクターも募集している。
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