ボストン・フェンウェイズ
ニューヨークで交流試合
ボストン唯一の日本人軟式野球チーム、フェンウェイズがニューヨークにやってきた。毎年恒例となっている、強豪ジョーカーズとの交流戦のためである。
小雨のなかのゲームとなったこの日、初回には先頭打者にフォアボールを与えたものの、後続の打者をゲッツーとサードゴロに打ち取るなど立ち上がりから好調なピッチングを見せたフェンウェイズのエース島影司だったが、2回表にタイムリーを浴びるとジョーカーズのペースに巻き込まれ、味方のエラーや犠打などで3点を失った。
その後も島影は、慣れない新公認球と雨天のせいか得意のスライダーが冴えず、4回までに0─6と大きく水をあけられた。
なんとか点差を縮めたいフェンウェイズ打線だが、ジョーカーズが誇る鉄人エース長谷川純一を前に快音は聞かれず、我慢のときが続く。一方フェンウェイズの島影も、雨が上がった5回からはサークルチェンジとカーブを武器にジョーカーズ打線を封印。試合はボストン対ニューヨークのエース対決の様相を呈していった。
無得点で迎えた最終回の7回裏、フェンウェイズは1アウトで林康太がライトへのヒットで出塁の後、デッドボールで1塁2塁とチャンスを繋ぐ。続くバッターの島影は惜しくも三振に倒れたが、キャッチャーがボールを取りこぼした隙にランナーはすかさず走塁。逆転への執念で2塁3塁へと駒を進めた。このチャンスで高橋紀晶は、インコース低めのストレートをジャストミートすると、打球は右中間を抜け、その間に2走者が生還。念願の得点にフェンウェイズ側ベンチは大いに盛り上がった。
巻き返しムードのなか、続いて宗玄誠一郎が1ストライク3ボールとピッチャーを追い込んだ後、「狙っていた」という外角に入ってきたカーブをとらえると、これが3塁を抜けるタイムリーとなった。この後さらに相手のエラーなども誘って、ランナー2塁3塁としたところで打席は宗玄誠一郎の弟、勇嗣。「野球は2アウトから!」と、兄の檄が飛ぶなか勇嗣は、外角高めに浮いた初球をフルスイング。これがライト前2点タイムリーとなり5─6と、土壇場でジョーカーズに1点差にまで追いついた。
しかし、この猛追もここまで。キャプテンの伊東学はショートゴロでラストバッターとなってしまい、ゲームセット。一同は来年のリベンジを誓い、帰路についた。
=文中敬称略
ボストンで唯一の日本人軟式野球チームとして発足。
毎年ニューヨーク・ジョーカーズと交流戦を行っている。選手やマネージャーなどのメンバー募集をする一方、試合相手となるチームも大募集中。ニューヨークからの遠征も歓迎。その際は、宿泊や交通手段、ボストン観光の手配などに関する協力を惜しまないとのこと。
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