CAPSテニスクラブ
テニスへの情熱が繋ぐ輪
USオープンも開幕したこの季節、プロ選手たちの熱戦に関心を寄せながら、自らの技術向上にも余念がないテニス好きたちがいる。CAPSテニスクラブのメンバーだ。10年プレイヤーから初心者まで様々なレベルのプレイヤーが、競技志向の活動を行っているCAPS。この日もダブルスゲームを中心とした練習が行われた。
「ゴルフばっかりじゃ運動不足になるから」というのは、数年前にテニスを始めたばかりの表美成。「始める前は走って打てばいいものと思っていたが、予想以上に難しい。でもそこが楽しい」と、すっかりテニスにのめり込んでいる様子だ。また、プレイするだけでなく、観戦するのも楽しくなってきたという表は、昨年のUSオープンでそのプレーに感動を覚えたという中村藍子選手に今年も熱いエールを送る。
現役復帰を果たしたマルチナ・ヒンギスを応援するのは花越美雪。しかしこの日の自身のプレーに関しては、「来る時に洪水に巻き込まれ、疲れ果てたので今日はダメ」ということだった。
一方、CAPSキャプテンの山田重樹は「他人のプレーには興味ない」とばかりにもくもくと練習を続けていた。10歳からテニスを始めた山田が、テニス歴19年にしてここまでストイックに練習に打ち込む理由は、「負けると悔しいから」と単純だ。そのテニスへのひたむきな姿勢は「テニスは一期一会。だから一試合一試合全力で向かわなければ」という彼の言葉にも、強い説得力を与える。
その隣で「今日は調子が悪い。全部負けちゃいましたー」と悔しそうだったのは、坂口礼昭。高校からはじめてテニス歴16年になる坂口は「テニスは人生」と語る。ちなみに今年のUSオープンの注目選手はマリア・シャラポワとのこと。
レギュラーメンバー以外にも扉を開いているCAPSの練習にこの日、ゲストとして参加したのは、今年3月の日本クラブのテニス大会に、高校時代のダブルスパートナーと20年ぶりにペアを組んで出場したものの、あえなく敗退した久米隆史。その時の対戦相手こそがキャップス所属のペアだった。「悔しくてチーム名が忘れられなかった」という久米は、かねてからCAPSの練習に参加したかったという。
かつての敵をも惹きつけるCAPS。その魅力はメンバー全員のテニスへのまっすぐな情熱にほかならない。
=文中敬称略
2003年創設。「勝つこと」を目標に、日々切磋琢磨している競技志向の日本人テニスチーム。練習は、ニュージャージーのビンガムトン・ラケット・クラブにて冬季は金曜日の午後8〜10時、夏季は木曜日の午後8〜10時に行っている。18名のレギュラーメンバーに加え、ゲスト参加者も多数。CAPS杯テニス大会ほか、年間を通して様々なイベントを開催している。チーム名CAPSは、“Challenge Advance Passion & Smile”の頭文字。参加申し込みはCAPSのウエブサイト内掲示板で。
【URL】
www.geocities.co.jp/Athlete/5603/