チーム・ヤキニク
リーグ開幕に向け気炎万丈
炎天下のセントラルパークで、青空に浮かぶ白球めがけて軽やかに跳躍する若人たち。彼らは、9月から始まるニューヨーク・アーバンリーグ秋期大会に向けて目下調整中の日本人バレーボールチーム、「チーム・ヤキニク」だ。日本食レストランでのバイト仲間だった木戸道明、寺司義寛らを中心に結成されたこのヤキニク、ユニークなチーム名は、宴会の席であみだくじによって決定されたものだ。
発足1年足らずのこのチームの部長を務める木戸は「今まではずっと文化系できた。高校では生徒会長だった」と、チーム発足時はバレーボール未経験だったという。しかし、「甘っちょろいスポーツと舐めていたけど、ところがどっこい。なかなか難しい」と語りながら練習に励む木戸は、今では積極的にスパイクも狙えるほどの腕前に成長した。
また、「サッカー歴なら8年」という藤沢実も、体力には自信があるものの、バレーボールは初心者。しかし、「仕事のストレスをボールにぶつけたくて」とチームに参加する彼がボールを叩く姿には、その言葉どおりなかなかの勢いがあった。
一方、高校からバレーボールを始め、経験10年以上の寺司義寛はチームの主力のひとり。この日即席でセッティングされた練習試合でも、長身を武器にした鋭いスパイクを放っていた。
同じく高校時代にはバレーボールに打ち込んだものの、その後のブランクは15年というのは斎藤純。「最近出てきたおなかを引っ込ませるために」とチームに加わり、自身のバレー人生を再開させた。
そして、男女混合チームであるヤキニクで忘れてはならないのが女子部員の存在。若手のひとり、木下史央里は「味方だけでなく、様々な国籍の相手チームとも言葉を越えて触れ合える」と、その魅力を語る。
チームきってのベテランながら、バレーボール歴に関しては「年がばれるから言いたくない」と明言を渋っていた飯野祐見は、 実はキャリア20年。コートの内外で女子部員を束ねるお姉さん的役割で、若手選手からの信頼も厚い。
リーグ開幕まで残すところ1カ月余り。チーム名同様、どこかほのぼのとしたヤキニクの面々だが、「思いやりバレーをモットーに、目指すは打倒Jスパイク!」(寺司談)と気炎は万丈の模様だ。
=文中敬称略
日曜日に、セントラルパークの屋外バレーボールコート(メトロポリタン美術館北側からの遊歩道を約5分)にて活動している男女混合の日本人バレーボールチーム。現在、ニューヨーク・アーバンリーグ秋期への参戦に向け、目下練習に励んでいる。プレーヤーからマネージャーまで、新規メンバーを幅広く募集中だ。経験不問。
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michiakikido@hotmail.com(木戸道明)