ランゲージ・スタディ・グループ
言葉と言葉のキャッチボール
ここ数年、盛り上がりを見せる日本文化ブームに伴って、日本語を学習する者も増えつつあるニューヨーク。一方で、この街に住みながらも、英語のネイティブスピーカーとの会話の機会に恵まれない日本人は多い。この両者を繋ぐのが、日本語と英語の語学交換サークル、ランゲージ・スタディー・グループだ。
このサークルで、流暢な日本語を披露していたのはトッド・スピッツ。実家が外国人留学生を受け入れるホストファミリーをしていたという彼は子供のころ、計20人ほどの日本人とひとつ屋根の下で生活し、それがきっかけとなって、その後日本語を専攻。日本への留学も経験した。
日本への渡航歴は未だ無いにもかかわらず、「FCIを見て勉強しています」というトニー・ケイダーの日本語もなかなかのもの。「仲間由紀恵が好きです」と語るトニーのお気に入り日本語教材はドラマ「トリック」だとか。
この日が初参加の西岡彩は「みんな(日本語が)本当に上手」と驚きを隠さない。そんな来米半年の彼女も、互いが生徒であり同時に教師という対等な立場からか、臆することなく英語での会話に挑んでいた。
その隣で、まだまだ片言ながら、並々ならぬ日本語への情熱を見せるのはトレイシー・コラパリオ。自らを「秋葉系」と称する彼女はポケットモンスターなど、いわゆるジャパニメーションの大ファンだ。曰く、「コスプレもシマスヨ」とのこと。
塩見真理子は日本人ながら、この日は日本語で話し続けた。実は彼女、日本では3年生活をしただけで、両親の仕事の関係でその後はシンガポール、アメリカなど英語圏で育った。現在は家庭でもほとんど英語という彼女の場合、「日本語を話す機会が無くて忘れそうだから」という理由でこの会に参加した。
このように、会への参加理由はそれぞれの面々が、毎回2時間ほどの英語と日本語による会話のキャッチボールを行っている。
この日はその後、J New Yorker主催の七夕夏祭りへと場所を移し、一行は日本人アーティストによるライブのほか、射撃やくじ引きといった縁日のアトラクションなどを楽しむ。その際、七夕の由来を知らない日本人にアメリカ人が英語で説明するという、ボーダーレス社会を象徴するかのような場面もあった。
=文中敬称略
月に一度の割合で、「語学交換会」を開催するサークル。現在は、英語、日本語、中国語の話者、及び学習者をメンバーとして募集しているほか、サークル運営に携わるアシスタントも募集中。お酒好きな人も歓迎。
【詳細】
www.geocities.jp/uslifereports