バスケットボールチーム スーパー・ソウル・ソニックス
夏期リーグを前に女神降臨?
イーストリバーから吹く風を背に受けながら繰り出す、摩天楼にも届くかの如き豪快なジャンプショット。アーバン・プロフェッショナル・リーグ所属の日本人バスケットボールチーム、スーパー・ソウル・ソニックスだ。
「趣味以上、プロ以下」をモットーに活動するソニックスだが、この日の練習はいつにも増して黙々としたものだった。
それもそのはず。実はこの日の2日前、同春期リーグのプレイオフ進出をかけた大一番が行われ、ソニックスは僅差で敗退していたのだ。
「俺は練習不足…」
FW金澤圭祐は呟いた。
この結果には、チーム一の練習量をこなす越村翔でさえも「基礎的な力が足りない」と言わざるを得なかった。選手と苦楽を共にしてきた宮部和美、安田陽子の両マネジャーも、悔しさに唇を噛み締めた。
しかし、クヨクヨばかりもしていられない。チームには果たしたい夢があるためだ。それは伝説のコート、「ザ・ケイジ(The Cage)」でプレーすること。ストリートバスケットの殿堂として知られるこの場所に、ソニックスは日本人チームとしての初出場を目指しているのだ。その大願への第一歩とチームが据えるのが、今月19日に開幕を控えた同夏期リーグでの優勝。
「基本に忠実に」
バスケット歴23年のプレイング・マネジャー、小泉聡之の指導にも一層熱が入る。
そんな小泉のもと、チームは今、かつてなく一丸となっている。チーム最年少の新川功人に至っても「開幕までにご飯をたくさん食べて身長を伸ばしたいです!」と、体づくりから取り組む構えだ。PGの野田淳介は「チーム力をつけ、本番で一人ひとりの良いところが出ればイケルはず」と勝利の可能性を語る。
そんな中、幸先のいい出来事があった。練習後のコートには、チームきっての頭脳派、上田宏介の妻、和世夫人も姿を見せた。その後、いつになく改まった口調で上田がメンバーに伝えた言葉は「妻が妊娠しました」。この突然のオメデタ報告には、明るいニュースから遠ざかっていたチームの雰囲気も、一気に華やいだ。
新しく宿った生命。その性別はまだ分からなくても、チームにとっては「勝利の女神」になってくれるに違いない。
=文中敬称略
遊びで終わらないバスケットを目指す、日本人によるバスケットボールチーム。伝説のバスケットコート「ザ・ケイジ」で行われる大会へのチーム参加と、米国での日本人バスケットボーラーの基盤作成を2大活動目標とする。練習は毎週土曜日もしくは日曜日の午前に、42丁目のイーストリバーに面したストリートコートで行う。現在、「趣味以上、プロ以下」の新規部員を募集中。女子も歓迎。
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