ワールド大山空手
国際化進む大会で見せた大和魂
有段者による華麗な舞のような後ろ回し蹴り。チビッ子空手家の愛らしくもみなぎる闘志と、それ以上の闘志を見せる応援のお母さん達…。
ワールド大山空手のトーナメントが、大山茂総主臨席のもとニュージャージーの坂高道場主催で行われた。
選手の多くを米国人が占め、空手の国際化が顕著に見られた今大会。少数派となった日本人選手だが、マンハッタンの松本道場からは、宮城喜幸、田中宏康の2人が参戦した。
緑〜茶ストライプ帯の部に出場の宮城は初戦、ローキックを多用する相手に、正面から体当たりの突きを繰り出し、何度も場外へと押し出した。延長戦へと突入すると、体力の落ちた相手を冷静に追い込んで勝利。2回戦に駒を進めた。
その2回戦。宮城を迎え打つのは、ホワイトプレーンズ道場のキエラン。このキエランは、道場の仲間、シガール・ムンゲイが初戦に敗れた相手だけに、敵討ちといきたいところ。宮城は開始直後、後ろ回し蹴りも織り交ぜた合わせ技で積極的な攻めを見せ、試合を優位に展開した。しかし中盤、ローキックを受けるとしばし動けず。試合はそのまま延長戦へ突入となった。その後も痛みが癒えないのか、宮城は相手のペースにのまれ気味。しかし終了間際に連打を放って追い返すと、2回目の延長戦へ突入した。中距離からの中段蹴りで有効打をもぎ取ろうとする宮城だったが、終盤に意地を見せたキエランに盛り返えされ、惜しくも敗退となった。
なお、オレンジ帯以下の部に出場の田中は初戦、距離を保とうとする相手の懐に果敢に潜り込むも、終盤、公式戦初出場の田中を場数で上回る相手から続けて有効打を浴び、初戦突破はならなかった。
その他の部でも日本人選手は健闘。優勝者こそ出なかったものの、国際化の進む空手界に大和魂の健在を見せつける大会となった。
●宮城喜幸 悔しいが、課題のスタミナ面が向上していて良かった。
●田中宏康 初出場で緊張した。
●松本大輔先生 道場のみんながよくがんばっていて、誇りに思う。
●坂高永恭先生 大会がスムーズに進行して良かった。今後、ジュニアの参加者がさらに増えることを願う。
=文字敬称略
ワールド大山空手は、大人から子供まで性別を問わず世界中で楽しまれている武道。護身術、さらにはエクササイズとしても注目されており、現在米国内では約80の支部、1500人以上の競技人口をかかえている。近郊では以下の道場が、土日を含め毎日複数のクラスを開講。大人から子供まで参加者を募集している。
【お問い合わせ】
[マンハッタン松本道場]
TEL: 212-629-7709
www.oyamakaratenyc.org
[ニュージャージー坂高道場]
TEL: 201-313-9787
www.njoyamakarate.com