2016/07/01発行 ジャピオン871号掲載記事

ニッキー香月ののびのび母乳育児

赤ちゃんの「においの学習」

 分娩後できるだけ早く、理想的には分娩後30分以内に、赤ちゃんに乳首を含ませることが、ユニセフ(国際児童基金)とWHO(世界保健機関)が定める「母乳育児成功のための10カ条」の一つです。WHO指定の「ベイビー・フレンドリー・ホスピタル(BFH)」が実践していることです。その目的は、少しでも早く「初乳」を飲ませ、母乳ホルモンを上昇させて母乳生産量を上げることと、初乳に含まれる自然の抗生物質で赤ちゃんを守ることですが、実は、赤ちゃんの「においの学習」にも大いに関与しています。

 においの学習は、他の哺乳類同様、ヒトにも当てはまります。特に生後1時間以内の赤ちゃんは、におい伝達を司る血中のホルモン値が高いため、自分の母親が誰かをにおいで認識するのです。生後間もなく赤ちゃんは、お母さんの乳房や初乳のにおいをかぐことによって、それを母親のにおいとしてインプットします。それは、ひいては母子の愛情形成や母乳育児期間の延長に寄与します。

 ですので、産後1時間以内にお母さんに抱っこされ、初乳を飲んだ赤ちゃんは、その後もお腹が空いたら自分からおっぱいを探したり、お母さんに抱っこされるだけで口を大きく開けて待ったりするようになります。ちなみに分娩後、香りのきついボディーローションや香水などがお母さんの皮膚に残っていると、赤ちゃんはそれらのにおいによって母親を認識してしまいます。分娩にはそうしたものを付けずに臨んでください。

ニッキー香月
Nikki (Naoko) Katsuki

米国・国際認定ラクテーション・コンサルタント(CLC, IBCLC)、栄養士。​​NYラクテーション協会メンバー。産後訪問母乳ケア(保険適用可)、母乳育児・離乳食・食の安全・卒乳の定期セミナー開催(日本語)。一児の母。
TEL: 718-926-6074www.vitalchoice.weebly.com

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