2016/05/20発行 ジャピオン865号掲載記事

ニッキー香月ののびのび母乳育児

教科書通りにいかないのが母乳育児

 母乳育児まっ最中のお母さんたちの気持ちは、とても複雑です。お子さんの誕生の喜びから子育ては始まりますが、同時に、無事成長しているかどうかの不安も入り混じってきます。先進国に住んでいることにより、守られている面も多々ありますが、その反面、自分らしい子育てや母乳育児を見つけられない人が多いのも事実です。産後の母乳訪問ケアで、お母さんたちから必ずと言っていいほど聞かれるフレーズが、「Is that normal?(私たちのケースって普通ですか?)」です。例えば、お子さんの体重増加は順調なのに、おっぱいを飲んだ後に寝ないというだけで、おっぱいが足りていないんじゃないかとパニックになるママもいるのです。母乳育児の本を隅から隅まで読み、それに自分のケースが何か一つでも当てはまらないと不安になる人は、アメリカ人でも日本人でも意外に多いです。これは、情報が溢れる先進国ならではの現象だと思います。でもそんなお母さんたちの気持ち、とてもよく分かります。

 おっぱいを飲んだ後、お子さんがすぐに寝ないのは普通じゃないと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。生後1カ月までは、おっぱいを飲んだ後そのまま寝てしまうことが多いですが、その時期を過ぎると、特に昼間は起きている時間が少しずつ長くなっていきます。ですので、体重が順調に増えていて、おしっこ、うんちの回数も足りていて、起きているときのお子さんの様子が落ち着いていれば、おっぱいが足りていないと心配することはないと思います。

ニッキー香月
Nikki (Naoko) Katsuki

米国・国際認定ラクテーション・コンサルタント(CLC, IBCLC)、栄養士。​​NYラクテーション協会メンバー。産後訪問母乳ケア(保険適用可)、母乳育児・離乳食・食の安全・卒乳の定期セミナー開催(日本語)。一児の母。
TEL: 718-926-6074www.vitalchoice.weebly.com

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