2019/03/15発行 ジャピオン1010号掲載記事

026 マテ茶を飲みながらホッと一息

ブルックリンのガイドブックの著者、安部かすみが、本で書ききれなかったことや、まだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はウィリアムズバーグにある「Porteñas Yerba Mate」です。

Portenas Yerba Mate
(ポルテニアス・イェルバ・マテ)

「飲むサラダ」として日本で認知されつつあるマテ茶。ビタミンやミネラルが豊富で、疲労回復などさまざまな健康効果があるとされています(カフェインは微量)。

2月9日、市内初のマテ茶専用カフェがオープンしたので、初「マテ茶体験」してきました。

アルゼンチン人に
密接したドリンク

店内は無垢(むく)な白と緑と木目が基調のクリーンな空間で、リラックスした空気が流れています。

「私たちアルゼンチン人にとって、マテ茶はインティメイト(生活に密接したもの)です」と言うのは、共同経営者で、アーモリーショーなどで美術キュレーターを務めるカルメン。朝はマテ茶で始まり、仕事や勉強の合間に欠かせないそう。

「家族や友人との話し合いの時に『まずはマテ茶を飲みましょう』となります」と、共同経営者でカルメンの妻、歯科医のグレテル。

マテ茶は本来自宅で飲むものだけど、「私たちの茶文化を紹介したい」と、2人はシェフのフェルナンダとともに店をオープン。「港町(ブエノスアイレス)出身者」という意味の店名は、つまりこの3人のことです。

シェアして飲むのが
本場の流儀

同店のマテ茶は主に2種ー伝統的なスタイルと、同店オリジナルのスタイルでガラス容器入り「ニューヨークスタイル」です。

伝統スタイルは、「Gourd(ゴード、グァンパ)」という専用カップに、茶葉と専用ストロー「Bombilla(ボンビア、ボンビージャ)」を入れ、お湯を少しずつ注ぎながらいただきます。「ストローの先端で茶葉をこし取るため、飲むときに動かしたりかき混ぜたりしないで!」とカルメン。

一つの「Gourd」を家族や友人とシェアしながらいただくのがアルゼンチンの流儀。茶席の亭主のような役割の「Cebador(セバドール)」が湯を足します。みんなで囲んでおしゃべりしながら回し飲みします。

マテ茶は深みとコクがあり、ホッとするお味でした。ペーストリー類は全部手作り。マテ茶とすごく合うので、ぜひ試してみて。

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マテ茶とは、イェルバ・マテの葉を乾燥させたもの。伝統的なマテ茶(写真下)と、同店オリジナルの「ニューヨークスタイル」(同上)。共にポット1杯分のおかわり付きで$12

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(左)マテの茶葉にお湯を少しずつ注ぐ(右)クロワッサン($4)やスイーツも全部手作り

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おしゃれな店内。イスも数席あり、イートインも可

All photos ©️ Kasumi Abe(安部かすみ)

NYジャピオン 1分動画


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