2019/01/11発行 ジャピオン1001号掲載記事

017 ブルックリンの稀有な歴史ここに

ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき、今週はブルックリンハイツにある「Brooklyn Historical Society」です。

Brooklyn Historical Society
(ブルックリン・ヒストリカル・ソサエティ)

長年生活していても、その街の歴史や背景について普段考えることは少ないでしょう。1年半前、ブルックリンのガイド本を出版することが決まり、最初にしたことの一つは「ブルックリンの歴史をまず知ろう」ということでした。本作りはそこからスタートしました。

創立は南北戦争中の1863年

教会、ブラウンストーン、倉庫などの古い街並みが広がるブルックリン。長い歴史の中で、マンハッタンの陰に隠れていた存在感の薄い地区から、2000年を境に、若者が週末に遊びに来る「トレンド地区」へと成長しました。そんな興味深い土地と文化と人々の歴史を分かりやすく解説しているのが、この博物館です。

南北戦争のさなかの1863年に創立し、建物が完成したのは81年。以来ずっと、歴史保存地区の同じ場所にあります。重厚な外観はもちろん、館内を歩くとミシミシと床が音を立て、インテリアからも、時代を駆け抜けてきたブルックリンの歴史を感じます。

この街の近代化について、同館バイスプレジデントのマーシャに聞くと、「1800年代初頭にフルトンフェリーがマンハッタンから就航したのが大きな変革期でした」と説明してくれました。

2階の図書館には、各時代を解説した蔵書も豊富にそろっています。常設展の他、期間限定で「プロスペクトパーク展」や、ブルックリン・ドジャースに所属していた黒人初のメジャーリーガー「ジャッキー・ロビンソン展」など、ユニークな切り口で、これまで企画展も開催。最新情報はウェブサイトでチェックしてください。

図書館やギフトショップ、そして分館も

1階にはお土産選びにも最適なギフトショップです。 ダンボ地区の「Empire Stores」2階(55Water St.)には、ブルックリンのウオーターフロントの歴史を紹介する分館も。荷揚げに使われたウインチが保存されていて、間近で見ると迫力があります。

本館、分館ともに、入館料は任意。目安は一般(13歳以上)10ドル、シニア(62歳以上)と教師6ドル、12歳以上と学生は無料。

 

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常設展のほか、期間限定でさまざまな企画展も開催されている。写真は、2017年に行われた「プロスペクトパーク展」

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オリジナルのトートバッグやマグカップなどのおみやげも充実した、1階のギフトショップ

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︎︎2階の図書館には、ブルックリンの語源「ブルークレン」時代を紹介した本も

All Photos: © Kasumi Abe

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