2018/12/07発行 ジャピオン996号掲載記事

012 科学が融合した芸術的なコーヒー

ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき、今週はグリーンポイントにある「Sweetleaf Coffee Roasters」です。

Sweetleaf Coffee Roasters(スイートリーフ・コーヒー・ロースターズ)

真っ黒の外壁が格好良くて、以前から気になっていたお店。ある日利用したらあまりにも居心地良くて、思わず長居をしてしまいました。この街の魅力の一つは、マンハッタンとは違う時間の流れ。観光客が圧倒的に少なく、広いスペースにカウチがぜいたくな間隔で置かれていて、ゆっくりと気の向くままに過ごせます。

手作りの内装x最新マシーン

「最新設備と古き良き時代のアンティークな雰囲気が融合した店」と言うのは、オーナーのリッチ・ニエト。「古いからこその価値を大切にしたかった」と、アンティーク家具が置かれた内装は手作り。「全部を古くするのではなく設備は最新機器。それがこだわりです」

自宅で焙煎するほどコーヒー好きだった彼は、20年前に電気通信系の企業を興し、コーリングカード事業でビジネスの基礎を築きました(コーリングカード、ニューヨークでは懐かしいですね!)。時代の流れで事業転換し、コーヒーの道で生きていくことを決めました。2008年ロングアイランドシティに1号店を、15年にグリーンポイント店をオープン。4店舗目のお披露目ももうすぐです。

世界10ヵ国前後からの豆を独自にブレンド

コーヒー豆は世界10~12カ国から仕入れ、自社でオリジナルブレンドを作っています。

「テーマは『アートとサイエンスの完璧な融合』。ずば抜けたおいしさとの出合いは、僕にとってアートであり、到達した芸術的な味をリピートするのに科学の力が必要なのさ」と、コーヒーに対する並々ならぬこだわりと自信をのぞかせました。私のおすすめの豆は、新鮮な香りとアシディティ(酸味)のバランスが絶妙なデュロミナ(Ethiopia Duromina Lot2:300g、$17)。ミルクやメープルシロップを入れたり、アイスにしてもおいしいです。以前は酸味が苦手でしたが、最近好きになりました。先日、日本で飲んだコーヒーがどれも特徴がなく、おいしく感じなくなっている自分に気付きました。この店でコーヒーに命を懸けている男たちが生み出す、ホンモノの味に出合ってください。

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オーナーのリッチが家族らと一緒に手がけた、ブルックリンスタイルのインテリア。

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Latte($4.25)、Carrot Cake($4.75)

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︎店の奥は、コーヒー好きの男たちが働く、焙煎所になっている

All Photos by Kasumi Abe

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