2018/04/20発行 ジャピオン963号掲載記事

心と体のメンテナンス

「なりたい自分」になるライフコーチング(前編)

目標達成は「気付き」から 思考や行動の悪癖を解消

ライフコーチングとは何ですか?

 簡単に言うと、クライアントが「なりたい自分になる」ためのお手伝いをする専門職です。
 「家庭内や職場で人間関係がうまくいかない」「気が付くといつも同じ過ちを繰り返し、どうすれば悪循環から抜け出せるか分からない」「生活に夢や希望を見い出せない」という悩みや戸惑いは、程度の差こそあれ、たくさんの人が抱えています。これらの問題の多くは、自分よりも世間の常識や他人の価値観を優先するあまり、「他人から非常識と思われたくない。恥ずかしい」という思いが先に立ち、行動や考え方が無意識に恐怖や不安に左右されていることと関係しています。
 私のライフコーチングのセッションでは、まずクライアントと話をしながら「どういう自分になりたいか」「どうすれば幸福で満ち足りた毎日を送れるか」という目標を設定します。そして、目標達成の妨げとなっている「習慣的な行動や考え方の癖」の見直しに取り組みます。
 クライアントの中には、「課長に昇進したい」「ボーイフレンドが欲しい」という具体的な目標を持っている人もいます。その場合も、基本的なライフコーチングの考え方は同じです。

「「気付き」を得るとはどういうことですか?

 悩みがあったり、物事が思うように進まなかったりすると、他人や環境のせいにしてしまいがちです。しかしお話ししたように、それらの多くは「習慣的な行動や考え方の癖」に原因があります。気付きを得るとは、自分が今の状況に陥った原因や理由を認識することです。
 第三者の私(ライフコーチ)から見ると、原因や理由が明らかなことは多々あります。ですが、それをライフコーチが指摘するのではなく、質問をしていく中で、本人から気付きを引き出します。気付きがあって初めて解決策も見えてくるので、「本人による気付き」は人生に新しい道を作ることともいえます。

気付きにはどんな例がありますか?

 「ボーイフレンドと結婚したいけど、どうすればいいか分からない」と相談してきた女性の例をお話ししましょう。この女性はボーイフレンドと同棲して7年になりますが、プロポーズの気配が一切ないということでした。
 女性は結婚について何度も話し合おうとしましたが、相手はそのたびに話をうやむやにしていました。いろいろ質問をして状況を聞いたところ、第三者の私(ライフコーチ)には、相手に結婚の意志がないことは明らかでした。「結婚の望みはあると思う?」「いつごろプロポーズがあると思う?」などの質問に答えるうちに、女性も可能性がないことに気付きました。
 そこで、「今すぐ別れる」「相手の心変わりを待つ」などの選択肢と、それぞれのメリットとデメリットを提示し、自分の将来を想像してもらいました。女性は幸せな結婚生活を思い描いていましたが、このままでは実現は難しいこと、実現のためには、何を守り、何を切り捨てるべきかが自ずと見えてきて、前に進む決断ができました。この女性は、最初から結論は分かっていたものの、決断できず、誰かに背中を押してもらいたかったのかもしれません。セッションを受ける目的は、それでも構わないのです。
 私の場合、最初のセッションは2時間かけてクライアントの話を聞きます。ここで大事なのは、クライアントが自分の置かれた状況や気持ちを整理し、それを自分の言葉で表現すること。それによって新しい発見があるかもしれないし、あえて見えないふりをしてきた事実を、改めて突きつけられるかもしれません。

友人ではなく、ライフコーチに相談する利点は何ですか?

 友人は価値観が似ているので、新しい気付きを得にくいかもしれません。友人にしてみれば、本人を傷つけたくない・嫌われたくない、などの理由から、本音を言いにくいという事情もあるでしょう。また本人にとっても、客観性のある第三者の意見の方が重いと感じられるかもしれません。
 私の仕事は、質問を重ねることで、クライアントが気付きを得るための道標を提示し、今後の選択肢を示すことです。最終的にどうするかを決めるのはクライアントです。

※次回は、コーチングの進め方や具体例についてお聞きします。

ライフコーチングのセッションの方針や得意分野はコーチによって特徴がある。自分に合ったコーチかどうかを判断してもらうため、ブロディーさんは20分間の無料コンサルテーション(電話)を提供している。画像はブロディーさんのウェブサイトのスクリーンショット
870-P26 Health_Kokoro

ブロディー愛子さん
Aiko Brody, CLC

国際コーチ連盟(ICF)認定ライフコーチ(CLC)。ライフ・パーパス・インスティチュートでライフコーチ認定プログラム修了。オメガ・インスティテュート主催マインドフルネス・ティーチャーズ・トレーニングなど、哲学や瞑想関係のコースを多数受講。乳がん・卵巣がん患者支援団体「SHARE」の日本語サポート部門代表。がん患者のためのヨガ「Y4C(Yoga forCancer)」講師。ワークショップも多く開催。

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