ブルックリンのウィリアムズバーグに、本格的な日本食レストランが増えている。昨年6月にオープンしたスイレンも、その一つ。メニューは、ボンド・ストリートで寿司シェフを務め、フレンチなど洋食の経験も積んだ、日本人料理長の広島純さんが作ったもの。揚げ出し豆腐や焼き鳥などの正統派の居酒屋料理から、グリルした「アイスバーグ・レタスのシーザーサラダ」といったクリエーティブなものまであり、粋なプレゼンテーションで供される。通いつめるリピーターも多い。
広島さんのいちおし「バチマグロとウダマ」は、メバチマグロとウズラのゆで卵のコンビネーションが珍しい、大人気の一品。湯通しして旨みを閉じ込め、生じょうゆに5〜10分漬けておいた大西洋産のメバチマグロの赤身と、ゴマ油風味の韓国海苔、ウズラのゆで卵を串刺しにしたものだ。一口でいただくと、コクのあるウズラの黄身がとろっ~と口いっぱいに広がり、ほかの二つの食材とこの上ないハーモニーを奏でる。ウズラの白身だけが固まり、黄身が生っぽいのは、1分55秒という絶妙なゆで加減の賜物。焼酎ベースのユズのカクテル、「ユズ・フレッシュ」が良く合う。日本酒や焼酎がすいすい進みそうな、罪深い小皿料理だ。
木材を使った温かみある内装
マグロの赤身とウズラのゆで卵、更に韓国海苔という、ユニークな組み合わせの小皿料理。鶏卵よりもビタミンやミネラルが豊富なウズラの卵が三つも。通常は、ウズラの卵がカットされていない状態でサーブされる。8ドル。