2017/09/01発行 ジャピオン931号掲載記事

グルめぐり

バー・モガ

Bar Moga_1

「OmuRice」は同店最大のヒット作。米国人の客の中にはビジュアルに驚き、思わず箸を引く人もいるとか。でも、誰もが一口食べると考えを変える。16ドル

Bar Moga

TEL
929-399-5853
WEB
http://www.barmoga.com
MAP
128 W. Houston St. (bet. Thompson & Sullivan Sts.)

目の前で解体オムライス

 今年4月に新登場した酒場。ニューヨーク大学の学生でにぎわう、グリニッジビレッジのハウストンストリートに面している。

 「モガ」とは大正時代に日本で大流行した女性のファッションで、ショートカットのヘアに、エキゾチックで洗練されたラインの服装が特徴だ。アメリカの禁酒法時代のアール・デコやフラッパースタイルと呼応している。

 どこか懐古的な店内ですする酒は「ザ・モガ」。サントリーの海外限定ブレンド「季(Toki)」と、マルチニク産のラム「J・M」を大胆に合わせ、アンゴスチュラ・ビターズで味を整えた、意欲的なオリジナルカクテル。例えるなら、赤銅色のカリブ漁師と日本の箱入り娘が、運命的に出会ったかのよう。

 構えはバーだが、えびフライ、ハンバーグなど日本の洋食も前面に打ち出す。出色のメニューはオムライス。ふんだんにバターを使って炒めたライスの上に、豊満なオムレツが危うく乗って登場。それを大包丁でシェフが真一文字に切る。ぱっくり割れた卵は、半熟のトロトロの中身を惜しげもなくさらす。

 そこに容赦なく降り注がれる自家製デミグラスソース。むせるような卵の吐息に、一日かけて煮込んだソースの深みと香ばしさが融合して、至福の時が流れる。

 大正年間、ニッポンがあみだした西洋料理と文化に、今ニューヨークが萌える。いい時代が来た。

ランプの明かりが照らす、シックな店内
名物カクテル「The Moga」。見た目よりずっと切れ味があり、ドライな口当たり。14ドル

バー・モガ

Bar Moga_1

「OmuRice」は同店最大のヒット作。米国人の客の中にはビジュアルに驚き、思わず箸を引く人もいるとか。でも、誰もが一口食べると考えを変える。16ドル

Bar Moga

TEL
929-399-5853
WEB
http://www.barmoga.com
MAP
128 W. Houston St. (bet. Thompson & Sullivan Sts.)

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