9月にオープンしたイタリアン・レストラン。2フロアの店内には、DJによるラテン・ロックが流れる。オーナーの一人が「中南米のU2」と呼ばれるバンド、マーナのドラマーと聞いて納得だ。既に同名の店をメキシコで3店舗展開し、ヒップな層に大ウケしているそう。オープンキッチンで腕を振るうのは、生粋のイタリア人シェフ、アルド・アロさん。「ロングアイランド産鴨のロースト」や「太刀魚のヘーゼルナッツ仕立てケイジャン・コーン添え」など、アメリカ南部やメキシコの影響も取り入れた、新感覚の料理を得意とする。
オススメの前菜「水牛のカルパッチョ、ニョッキのせ」にも、食材合わせの妙を楽しむ、彼の哲学が如実に表れている。北イタリアの少しクセのあるチーズ、ルビオラを高級トリュフ油で加熱し、ほぐれたら生クリームを加え、このソースで自家製のニョッキをあえる。そのアツアツを、ハーブでマリネした薄切りの水牛肉上に大胆にのせ、チャイブをあしらっている。上品でクリーミーなソースの中で、とろけるようなニョッキと、冷製のカルパッチョが、得も言われぬ食感のコントラストを創成。パスタらしからぬニョッキの意外な役柄が際立ち、主菜への更なる衝動をかき立てられる。
モダンなメキシコ・シティー風。全140席。