おしゃれなイラストが描かれた生チョコレートで有名な「マリーベル」。2002年にオーナー兼デザイナーのマリーベル・リーバーマンさんがソーホーにフラッグシップ店を出して以来、ニューヨーク発のグルメ・チョコレート店として、味にうるさいスイーツ好きたちの圧倒的な支持を得てきた。今回訪れたのは昨年10月、マジソン・アベニューにオープンした2号店。午後2時ともなれば、アンティーク家具の置かれた20席ほどのカフェは、アッパーイーストサイドの優雅な地元客でいっぱいになる。
約30種類の軽食とデザートが並ぶメニューの中でも特に人気があるのは、「ル・モワルー・オー・ショコラ」だ。焼きたてのケーキにフォークを入れると、とろ〜りと溶けたチョコレートが中からあふれ出る。甘さを抑えた生地と、濃厚でちょっぴりビターなチョコレートの組み合わせが、脳髄をズシーンと刺激。サイドには酸味がさわやかなオレンジマーマレード・ソース、サワークリームに似た、さっぱり味のクレーム・フレッシュが添えてあり、ケーキにかけて食べるもよし、三つの味を別々に楽しむもよし、という趣向だ。異なる味わいを堪能しながら食べ進むと、あっという間にお皿は空っぽに。病みつきになってしまいそうな、キケンなデザートだ。
クラシックで落ちついた空間