「ミニマリズムの中国料理を楽しむ」という一見実現不可能な食体験を可能にしたのが、グラマシーパークホテル内の「Wakiya」。『料理の鉄人』で知られる〝中華の鉄人〟脇屋友詞氏の海外進出初のレストランだ。「少しずついろんなものが食べられて、一人でも二人でも気軽に食べに来れるチャイニーズを提供していきたい」と脇屋氏が語る通り、ランチの軽いテイスティング・コースでも、なんと7種類の味が楽しめる。懐石料理のように美しいプレゼンテーションと、旬の食材の美味しさを引き出す手法は、日本的でもあるが、やはり一口食べると、それは正真正銘の中国料理の味わい。例えばテイスティング・コースの中の一品、「バンバン・チキン」。薄切りの赤カブの上にちょこんとのった鶏肉をかむと、深みのあるソースの旨みと香りがジワッと口中に広がってくる。また、旬の野菜をそえた「湯葉ロール」は、押さえ気味のごま油風味が品良く鼻先に漂う。歯ごたえのバランスが抜群の「ロブスター・サラダ」、柔らかな食感の「カルパッチョ・ビーフ」…。一品一品の完成度もさることながら、各料理の味の強弱はまるで交響楽を奏でているよう。既成概念を覆した、全く新しい中国料理をここで味わいたい。
赤と黒が基調のシックな内装
左からカルパッチョ・ビーフ、バンバン・チキン、湯葉ロール、ロブスター・サラダ。テイスティング・コースの一つ。ランチのテイスティング・コースは35ドルと65ドル〜、ディナーは65ドルと85ドル〜。