ニューヨーク3大チャイナタウンの1つ、ブルックリン区サンセットパーク8アベニュー(八大道)は別名グルメ通り。ぽかぽか陽気に誘われて食べ歩きに出かけてみよう。
大手マネジメント事務所「ザ・ウォール・グループ」に所属し、ニューヨークを拠点に活躍するメークアップア
多くの医療従事者は家族との距離を取るため、ホテルに滞在していました。これは感染拡大防止のためでもあります。
その中には、まだ小さいお子さんを持つ人もいらっしゃいました。同僚が、「仕事を終えて家に帰った時に、2歳になる子供が駆け寄って来るのだけど、すぐに抱きしめてあげることもできない。コロナウイルスが付着しているかも知れない身で、ハグすることで子供を危険にさらしたくない。ハグしてもらえなかった子供の悲しそうな顔を見ると、胸が苦しくなる」と心境を語ってくれました。
この新型コロナウイルスパンデミックは感染者のみならず、医療従事者にも多大なダメージを与えているのが分かります。
数字に現れる回復
今回の騒動で多くの人が亡くなりました。メディアではそのほとんどが高齢者に多いといわれていますが、実際私が受け持った患者さんには10代から40代の人もいました。若い年代でも、コロナ感染により半身不随になってしまった人や、命を落とされた人もいます。
通常、インフルエンザなどでICUに入院される人は、1、2週間ほどの治療期間を経て一般病棟に移送されますが、今回のコロナ感染者で重症化した人たちは1〜2カ月以上をICUで過ごされていました。しかし、6月下旬にはコロナ感染者数は著しく減少し、多くの患者さんは一般病棟に移送され、退院もされました。
現在はICUでも1〜2人程度で、院内にもようやく明るいきざしが見えてきたようです。ニューヨーク市民の皆さまが、3月からの自宅待機、外出時のマスク装着などの徹底した予防対策に協力してくださったおかげで、ニューヨークが回復に向かったと言っても過言ではありません。
また、コロナウイルスに対する不十分な情報の中、命をかけて働いていた医療従事者の仲間には感謝の意を表します。
引き続き「守る」ことが
今は何よりも重要
新型コロナウイルスの第2波を予防するためにも、回復した今、私たち医療従事者が伝えたい事は、「自分の身は自分で守り、それは他者をも守ることができるという事を忘れてはいけない」という事実です。
徐々にビジネスが再開してきていますが、一部では気の緩みからかマスクを装着せず外出し、レストラン外で密接に食事をされている人も見かけます。
長期自宅待機からの解放は、ニューヨーク市民にとって精神的な安らぎやストレスの軽減につながっていることと思います。しかし、国民一人一人の命を守るため、また亡くなった人々のためにも、引き続きコロナ感染予防を実施して行くことが必要となります。
近い将来、コロナウイルスが完全に消息し、世の中の人々がまた笑顔で生活が出来ることを祈って(次週に続く)。
〈おことわり〉
このコラムは、筆者の体験を元に構成・執筆しており、勤務病院の見解を示すものではありません。
柿沼香折さん
ニューヨーク州認定看護師。14年間で、州内の複数の病院で医療に従事。
今年3月1日からは、マンハッタンのNew York-Presbyterian/Weill Cornell Medical Centerにて勤務している。
その傍ら、個人カウンセラーとしても活動中。
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3月17日(土)のセントパトリックデー(Saint Patrick’s Day。以下:聖パトリックデー)が近づくとニューヨークの街中が緑色の装飾で活気づく。一足先に春の芽吹きを感じさせるこの記念日は、アイルランドの血を引く人にとっては「盆暮れ」と同じくらい大事。大人も子供も大はしゃぎでパレード見物やアイリッシュパブに出かける。聖パトリックデーとアイルランド魂の真髄を紹介する。
今年のノミネート作品の傾向、出演俳優の話などを含め、授賞式の見どころを紹介していく。
ニューヨークも少しずつ春めいてきた。そろそろ夏休みの計画が気になり始める。特にお子さんのいる家庭では「サマーキャンプ、どうする?」といった会話が食卓でも上るのではないだろうか? 大自然の中で思いっきり身体を使うお泊まりキャンプから、ニューヨーク特有のリソースを利用する市内のデイキャンプまで選択肢は山ほどある。どうやったら2カ月を超える長い夏休みを子どもが退屈せず、かつ、親のストレスなく過ごせるか? サマーキャンプ選びのヒントを集めてみた。