Page 3 - NY Japion
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03|Vol. 948|Monday, January 1, 2018 COVER STORYJAPAN Fes秋の陣に出演した際の様子。初日は マンハッタン、2日目はブルックリンで自らステージを 企画し盛り上げたマ クド ナ ルド・ゴ ス ペ ル フ ェ スト 2 0 1 7 で の 様 子 。 2016年は、グループ枠で「おむすびシスターズ」として日本人初の優勝10新年号となる今回は2018年ニューヨーク、さらに は世界での活躍が期待できる3人にインタビュ ー。平成30年という区切りの年、彼らの言葉や姿 勢を参考に、新たな1年をどう過ごすか考えるきっ かけにしてほしい。181816 142018年TiAさん(歌手)前で歌い始めたときも、ゴ の枠の中に入らなきゃいけ スペルフェストで2万人の ないのがつらかった」観 客 を 前 に 歌った と き も 、   日 本 で カ ラ オ ケ 女 王 を  年の目標はアメリカの コンテストで優勝か、もし くは日本でカラオケ女王 かと思いきや、返ってきた のは意外な答えだった。「 年は今のところ、どの大会 にも参加する予定がないん です。コンテストはもう受  「その頃歌手活動がうま くいかなくて、とにかくど ん底で。日本から逃げたく てたまらなかったんです。 ニューヨークを選んだのも ただの直感でした」  「楽譜通りに歌い、音程を絶対に外してはいけない採点機のルールがあって。 向に歩いて行ける。結果的飛躍の一年一 一 歩 歩 ず ず つ つ 着 着 実 実 に に 進 進 む む 先 先 に に 素晴らしい未来がある目指すことは、今の彼女を 形作る経験や信念に反す ると悟ったのだ。「決められ た通りに歌うんじゃなく て、個性を発揮したオリジ  マクドナルド・ゴスペル フェストなど数々のアメリ カのシンガーコンテストで 優勝、日本のカラオケバト ル番組に出演など、3年前 にニューヨークに拠点を移 してから日米双方で目覚 ましい活躍をする歌手のT iAさん。2017年はア メリカ最大級のゴスペルフ ェストで1万人の候補者の 中からファイナリストに選 ばれ、スタジアムで歌った。けなくていいかなと思っ ルと出合い心揺さぶられ一貫して心にあったのは喜びでも緊張でもなく感謝だった。この感謝の気持ちをもっと伝えたい、自分にしか表現できない音楽を届けたい。その強い思いが、 ナルの歌を届けたい気持ちて 」。そ う 言 い 切 る 理 由 は 、 彼女の音楽に対する信念 につながっている。る 。日 々 落 ち 込 ん で い た 中、愛犬の死というさらな る悲しみに見舞われ、泣き 暮らした彼女を救ったのも またゴスペルだった。コンテストで挑戦者として 評価されることに区切りをが強くなりました」。  彼女の今年の目標は、1 月発売予定のシングルに続 き、アルバムをリリースす ること。そしてニューヨーク で2度目のワンマンライブ をする。 年後の目標は 「特にありません。大きな 目標を決めて追い掛けるん じゃなくて、失敗を恐れず  2004年、 歳で日本 で歌手デビューし、 年に 来米したTiAさん。ニュ ーヨークに来た目的は歌の 技術を磨くためではなく、 歌を諦めるためだった。つけさせたのだという。ゴスペルと出合い転機  日本のカラオケ番組出 演を辞退する理由は、求め られることがアメリカで学 んだことの真逆だから。  「教会でゴスペルを聞い て、本当に励まされたんで す。これまで仕事として歌 手をやっていたけど、私は ただ歌が大好きだったんだ と子供の頃の気持ちを思い 出して。ニューヨークでの生 活は私に歌うことの楽しさ を教えてくれた。私を私に 戻してくれた。だからゴス ペルを歌うことは私にとっ て感謝の気持ちを伝えるこ となんです」個性を発揮したい  来米後は歌うことをや   再び歌うことを決めて、 アメリカのカラオケに採点 めていたが、本場のゴスペ 小さなバーや数人の観客の 機械なんてない。カラオケる自信があるんです」  思いを届けるために今日 も歌うTiAさんから、今どう崩してかっこよく見せ るかを大切にするアメリカ ではありえない。そもそもにすてきな所にたどり着け今できることを精一杯やっていけば、ちゃんと良い方年も目が離せない。


































































































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