Page 3 - NY JAPION

03|Vol. 917|Friday, May 26, 2017 COVER STORY渡部聖子さん ワードローブスタイリスト /キャスティングディレ クター。日本のファッシ ョン誌「CLUTCH」や 任天堂のテレビCMな どのスタイリング、またニ ューヨークコレクション や広告のキャスティン グを手掛ける。 www.seiko-watanab e.com1 今 年 定 番 に な り そ う な 「 バ ブ ー シ ュ 」( V - C U T LEATHERSLIDES/ZARA/39ドル90セント)2スポーツミックスタイプで女性に人気が出そうな 「 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム サ ン ダ ル 」( P L A T - FORMWEDGES/ZARA/59ドル90セント)3カジュアルダウンさせてくれる「トングサンダル」 (BASIC BLACKSANDALS/ZARA/49ドル90セント)これから夏本番。ニューヨークの街を快適かつおしゃ れに歩けるサンダルを探そう。今号では、スタイリスト が今年らしいサンダルのコーディネートを伝授する 他、サンダルをおしゃれに履きこなす人の街角スナッ プ、自作できる面白ビーチサンダルを紹介する。 手です。 たスタイルから抜け出すこ この夏の定番となりそう とが提案されています。ングに変身します。ファッション誌やテレビCMのスタイリストとしてニュ ーヨークで活躍する渡部聖子さんが、サンダルと服と のコーディネートのポイントを解説する。 男性もスポーツテイスト を足元にミックスするのが おすすめ。例えば、プレスの 効いたスラックスタイプの ショーツやチノなどのパン ツに、「トングサンダル(写 真3)」や、「スライドサンダ ル」を合わせてみてくださ い。フォーマルな服装をカ ジュアルダウンさせること で、新鮮な装いになります。 カジュアルになり過ぎない ことがポイントです。 上着を脱いで、少しずつ 軽やかになっていく季節で す。軽装になるだけに、夏に 向けてのコーディネートを ぐっと盛り上げてくれるの は小物たち。「おしゃれは足 元から」という言葉通り、 サンダルから夏への支度を 始めてはいかがでしょう。017年らしいトレンド を取り入れた、サンダルと のコーディネートを提案し ます。ルームシューズのようなリ ラックスした印象を与える ので、履くだけで大人の抜 け感コーディネートを楽し めます。中でもつま先が尖 った、レザー素材のバブーシ ュが一押し。ワンピースやデ ニムスタイルに、ゆるさと 柔らかさが加わり、フェミ ニンで今年らしい印象にな ります。ミックススタイルで大注目 なのが「プラットフォームサ ンダル(写真2)」。マジック テープで留めるスポーティ ーなルックスのプラットフ ォームを、女性らしいワン ピースやスカートに合わせ るとメンズライクで活動的 な印象を与えてくれます。 一口にサンダルといって も定番のミュール、シックな ストラップサンダル、レトロ なサボ、ビーチスタイルの トングサンダル、一昨年大 流行したレースアップサン ダル、スポーツサンダルの 定番であるスライドなどタ イプはさまざま。今回は2 1970年代スタイル が昨年に引き続き注目を 集めていて、サボや厚底サ ンダルなどのレトロテイス トなデザインが多く発表 されています。今年らしい レトロスタイルの特徴はアクティブな一日を後押し ソックスを着用してプラ ットフォームを履く、アンバ ランスなコーディネートも 今年らしさの一つ。定番の かっちりとしたパンツルッ クや、シャツスタイルに、ス ポーツテイストがミックス されることで旬のスタイリ また、この夏の注目カラ ーはネオンカラー。鮮やか なピンクやイエローは特に 注目です。定番のミュール やストラップサンダルを選 ぶ際も、ビビッドな色味と 太めのヒールを選べば、全 体のポイントとしてぐっと 今年らしさが加わります。足元はゆるさを持たせて「抜け感」。かちっと決め過 ぎたスタイルではなく、ど こかリラックスし、女性ら しさをかおらせるのが決め 近年のファッション傾向 の一つとして、「女性は女性 らしく」という型にはまっの夏なのは、昨年からじわじわ ユニセックスなストリー と浸透し始めた「バブーシ トウエアやスポーツウエア ュ(写真1)」と呼ばれるス を日常に取り入れ、よりア リッパタイプのサンダルで クティブな女性のライフス す。いわゆる「つっかけ」のよ タイルを演出することが定 うなノーヒール、ノースト 番化し始めています。 ラップのカジュアルな作り。 サンダルでは、スポーツフォーマルを崩す