2016/06/24発行 ジャピオン870号掲載記事

DC暮らし

白田茜さん

 現地校でアメリカ人と多くの時間を過ごせば、子供たちは英語をどんどん吸収する。その一方で補習校に通い、家庭で日本語を話す機会を作っても、日本語能力の低下は免れない。補習校幼稚部教員として現実を目の当たりにした。

 「海外で子供の日本語能力を維持することの難しさを痛切に感じました。さらに、日本にいれば普通できる経験をせずに成長し、日本文化から離れてしまう」

 子供たちが日本に対するポジティブな想いを深められる、誇りを培える環境を提供したい。考えた末、当地にいながらにして、日本文化に接する機会を作るサマーキャンプを企画した。2002年に2週間のプレーデートを企画し、05年に教育支援を目的とするオーエンネットワークを立ち上げ、継承語の研究を進めながらサマーキャンプの運営も開始した。

 参加者は年々増え続け、海外在住の日本人児童のみならず、国際結婚家庭の児童、日本に興味のある家庭の児童も多い。子供たちは同年代の参加者と交流しながら、朝のラジオ体操、運動会などを通して、日本語や日本文化に触れる機会を得る。昨年はメリーランド、バージニア2カ所で計3回実施。中学生、高校生のカウンセラーも含め人数は288人に上った。現在は環境をより充実させることに注力していて、ゴールは設けていないという。

 「ここで出会った仲間と一生つながる関係を築いてくれたらうれしいです」

テーマ「人」

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白田茜さん

アメリカ・カトリック大学で幼児教育を専攻。私立現地校、日本語補習校幼稚部教諭などを経て、2002年に「O-enNetwork」創設。現在現地校で教師をする傍ら大学で博士課程在籍。

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