2016/01/15発行 ジャピオン847号掲載記事

DC暮らし

田中淳子さん

 「最初は全然ダメで記者に向いていないと落ち込んでいた」とは、新人記者として静岡局に配属になった時の感想だ。警察官との会話すら続けることができず、もんもんとしていたとき、先輩記者からもらった「相手が何を話したいか考えて取材しろ」とのアドバイスで目覚め、取材が面白くなったという。数年して国際部に異動になったわずか3カ月後に、ワシントンDC支局で女性初の特派員に大抜擢された。

 DCでは当時の大統領選で、当初は泡沫候補扱いだったビル・クリントン氏の担当になり、「経験も知識もないから体当たり取材しかない!」と決めて、毎回直接取材するうちに顔を覚えてもらうようになった。

 また特派員時代に結婚し、帰国後息子を出産して夫とどちらが子供の面倒を見るか、という話になった際、「私の方が仕事を続けたいと言う意思が強かったので、夫がすぱっと仕事を辞め育児に専念してくれた」とさらりと言ってのける。

 現在の支局は、特派員、現地スタッフ合わせ20人ほどの大所帯。「皆の取材成果をうまく放送に結び付けられた時にやりがいを感じる」と話す田中さんは「私自身はリポートは苦手なのでなるべくみんなに話してもらうようにしている」とも。その飾らない言葉、謙虚さと気遣いが、、支局全体を盛り上げ、引っ張っていく秘けつのようだ。 (KEN)

テーマ「人」

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田中淳子さん

NHKワシントンDC支局長。上智大学卒業後、NHK入局。静岡支局、国際部記者、デスク、ワシントン支局特派員、シドニー支局長などを経て2013年3月から現職。

NHK Washington Bureau

WEB
http://www.nhk.or.jp

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