2015/09/18発行 ジャピオン831号掲載記事

DC暮らし

大貫真希さん

 「クラスに行きたくないし鏡も見たくない、と完全に自信を失っていました」

 憧れだったドイツのバレエ留学を果たした際、他の生徒があまりにスタイルが良いきれいな人ばかりで落ち込み、結局逃げるように日本に戻った時の心境だ。

 それでも「バレエを諦めたくない」一心でバレエを続け、ついにカナダに2度目の留学を果たした。その後、直前になってビザが下りず、お世話になる予定だったバレエ団に行けなくなるハプニングも経験。結局ワシントンバレエ団に拾ってもらったが、その際は「待つのが嫌だったのでビザなしでDCに来ちゃった」と言うから驚きだ。

 ビザがないから当時はタダ働き。観光ビザで来米し3カ月踊って日本に戻る、ということを1年も続けた。それでも「正規団員に昇格できる」確信があり不安はなかったと言う。

 その自信は日々の努力に裏付けされたものだ。コツコツ、人一倍の努力を重ねた結果、研修生として正式にバレエ団入りし、日本人初の主役に抜てきされ、3カ月後には正規団員に昇格。そしてバレエ界のオリンピックともいわれる「ジャクソンコンクール」ではパートナーがパフォーマンス中にアキレス腱を切るハプニングの中、銅メダルを獲得した。

 とにかく「踊るのが大好き」と語る大貫さん。自分の納得できるバレエを目指し、今後も努力したいと言う志の高さがトップバレリーナたる理由だろう。
(KEN)

テーマ「人」

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ワシントンバレエ団バレリーナ。3歳でバレエを始める。ドイツやカナダへの留学を経て2004年から同バレエ団入団。日本人初のプリンシパルを務める。

Washington Ballet

WEB
http://www.washingtonballet.org

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