2019/02/01発行 ジャピオン1004号掲載記事

集まれ みんなの広場

タイコマサラ ブルックリン道場

和太鼓でエナジー爆発
音と気持ちを一つに

「いざいざ、タイコマサラ!」。威勢のいい掛け声と共に、ブルックリンのスタジオに太鼓の音が鳴り響く。諏訪太鼓の師範、倉島ヒロさん率いる和太鼓グループ「タイコマサラ ブルックリン道場」の、上級者クラスの稽古が始まった。

同グループが行っている御諏訪(おすわ)太鼓は、オーケストラのように、メンバー全員でハーモニーを奏でる「組太鼓」の形式で演奏する。クラスでは、諏訪太鼓の伝統曲と倉島さんのオリジナル曲を練習していく。

「パッパッパッ、ドドンコ、ドンッドンッ」と「締太鼓」(しめだいこ)をたたく倉島さんの掛け声に合わせて、生徒たちは体を大きく揺らして、エネルギッシュにバチを打ち付ける。締太鼓に中太鼓と大太鼓の音が重なり合い、そこに篠笛が入り、最後にはドラが鳴り響く。「グループ演奏、楽しいでしょ。ここでは音だけでなく、気持ちを一つにすることも意識しています」とにこやかに話す倉島さんに、「気持ちいい!」と生徒たちも満面の笑顔。

この日は久しぶりに、みんなで円になって太鼓をたたく「円陣太鼓」の稽古が行われた。ダッダッ、ドドン、ドドンと、正確なリズムに乗って、迫力いっぱいの太鼓の音がスタジオ中に響き渡る。最後に「円陣太鼓、ヤーッ!」と掛け声を上げながら順番に跳ねていく。しかしこの決めポーズがなかなかうまく決まらない。「もっと勢いがほしい。前に座っている観客がびっくりするくらい」との倉島さんの言葉に、何度かやり直した後、「おー、いいね、今の。それそれ!」と納得のポーズで気持ちよく決まった。

クイーンズ区在住のゲザ・マリー・ワキさんは参加して3カ月。「以前ドイツに住んでいた頃、8年間太鼓をたたいていました。太鼓のバイブレーションが気持ちよくて大好きで、みんなで一緒にリズムを作っていくのがとても楽しいです。もっと練習してもっとうまくなりたい」と稽古に励んでいる。

IT関係の仕事に就くローラ・マグルーダーさんは、ニュージャージー州から参加して6年になる。「最初は難しかったけど、生徒同士で教え合い、先生が難しい箇所を教えてくれて、心やパッションのあり方を指導してくれるおかげで、いつも楽しく演奏しています」と、毎回稽古を楽しみにしている。

ニュージャージー州立大学心理学科の教授、小川由美子さんは太鼓歴5年。「みんなで演奏する組太鼓の一体感が気持ちよくて、クセになります。稽古は厳しいですが、先生は精神面、特にみんなで助け合うことを大切にしていて、私もここで貴重な仲間ができました」と倉島さんから多くのことを学んでいるという。

そんな生徒たちに、倉島さんは「自分を信じて、自分にできることをしっかりやればいい」と、力を込めていた。

毎年ニュージャージーのミツワマーケットプレースや、ブルックリンの桜祭りなどに招かれて演奏を披露している
上級クラスの生徒は高校の先生や大学の教授など10人前後
音も気持ちもぴったりそろった演奏
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倉島ヒロさん
古来日本人は太鼓の中に神様がいると信じ、太鼓に真心を捧げていました。その気持ちを大切に、この伝統文化を継承していきたいです。和太鼓は何もないところから自分たちの音をみんなで作っていき、そこから友情や絆が生まれます。クラス別に子供からシニアまで、初心者からプロまで誰でも大歓迎なので、気軽にご参加ください。

メンバー募集中

Taiko Masala Brooklyn

土曜日午後1時〜1時55分に初心者、2時〜2時55分に中級者、3〜4時に上級者、日曜日午前10時〜10時55分に初心者Ⅰ、11時〜11時55分に初心者Ⅱ。781 Kent Ave., Brooklyn, NY 11205で。

【問い合わせ】
http://taikomasala.com/

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