2018/11/09発行 ジャピオン992号掲載記事

集まれ みんなの広場

美和鼓(びわんこ)

響き渡る力強い打音
子供の自主性も育む

9月末の日曜、清々しい朝を迎えたニュージャージー州ハッケンサックの道場。年季の入った太鼓を打ち鳴らす音と「セイ! セイ!」と勇ましい声が共鳴する。

この日は、太鼓の演奏団体「美和鼓(びわんこ)」のオープンハウスで、加入希望者ら10家族が体験に訪れ、太鼓の生演奏に聴き入った。最初、子供たちが日頃の成果を披露した後、卒業生がサポート役の中橋陽子さんらと共に伝統曲、諏訪太鼓を演奏。続いてゲストの大人グループ「忍者太鼓」は唄を交え、ドラも鳴り響き、厳かで重厚感のある反響音が肌や鼓膜にビシビシと伝わる。子供達は食い入るように聴いていた。

その後は一転、「ハロー、エブリワン!」とコロンビア大学学生グループが軽やかに登場。ヒツジやネコなどの着ぐるみを着て、フレンドリーな雰囲気で太鼓を演じてみせた。その流れで、ワークショップを実施。初めてバチを手にした子供たちにも、現メンバーとOB、OGが持ち方や足の開き方などを丁寧に説明。体全体を使って太鼓の基本を教わった。

最後はメンバーらが全員で、くるくると立ち位置を変えながら演奏する 「飛跳ね(とんばね)太鼓」で締めくくった。美和鼓は和太鼓を通じて美(米国)と和のより良い文化交流と地域、コミュニティーへの貢献を理念としている。子供が自分たちで考えながら進めていく方針を取っている。

小学6年生にしてリーダーとなった染森真くん(11)は参加して5年。後輩への指導に向け、気を引き締める。「リズムに乗ってたたくのがとても楽しい。老人ホームや日本人学校の補習校、ワシントンDCの全米桜祭りでの演奏はやりがいがある。やる気がある人だったらできます」と息を弾ませた。

和太鼓の演奏でよく登場する篠笛のリーダーをしているのは最年長、高校生の杉浦心さん(17)。大学進学を控え、美和鼓は今年度で卒業だと少し寂しそうに話し、「次のリーダーにできる限り知っていることを伝えたい。時間が合えばまた遊びに来ます」。

美和鼓に加わり2年ほどの小学3年生のナガツカ・セレネちゃん(8)は「いろいろな曲を習い、うまくなっていると分かるのが楽しい。横向きの動き方が難しいけど、お兄さん、お姉さんが優しく教えてくれる」と頼もしげに先輩たちを眺めていた。

今年からは子供の枠とは別に、大人の参加者も募集している。

最後に演奏した飛跳ね太鼓。メンバーが代わる代わる太鼓を打つ
子供たちが中心の美和鼓。今年から大人のメンバーも募集している
諏訪太鼓の伝統曲を演奏
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倉島ヒロさん
ニューヨークの諏訪太鼓の連盟をまとめながら、自作のオリジナル曲も教えています。和太鼓は楽譜がありません。ドン、カ、ドドン、と大声でリズムを伝え、子供たちは伸び伸びと元気に演奏しています。老若男女、誰でも始められる和太鼓です。ご興味がおありの方はぜひ楽しみにいらして下さい。

メンバー募集中

Biwanko

月3回日曜午前8時30分から大人クラス、9時30分から子供クラス。年内はHACPAC(102 State St., Hackensack, NJ 07601)、来年1月以降はNunnbetter Dance Theatre(161 Woodbine St., Bergenfield, NJ 07621)【問い合わせ】biwanko@gmail.com/www.biwanko.org

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