2018/09/14発行 ジャピオン984号掲載記事

集まれ みんなの広場

日本クラブ男声合唱団

男声合唱団が誕生
目指すはダンディー

6月29日に創設された「日本クラブ男声合唱団」が、毎週金曜日の夜に練習を行っている。

「じゃあ『希望(のぞみ)の島』からいこうか」。同団音楽監督で音楽プロデューサーの白田正樹さん(バリトン)の声で早速アカペラでの発声練習が始まった。

団長の西谷尚武(ひさたけ)さん(セカンドテナー)、大清水良裕さん(トップテナー)、蓼原(たではら)祥太朗さん(バス)の4人の声がぴたりと重なり、男性独特の重厚で力強いハーモニーを醸し出す。

「男声合唱は、ぱっと集まって、ぱっと声を合わせて歌えるのが楽しいんです」と笑う白田さんはNPO法人「9・11風の環(わ)コンサート」代表も務める。歌う曲はその都度話し合って決めているとのことで、「じゃあ、この曲やりましょう」と誰かが声を掛けると、戸惑うことなく4人がすぐに声を合わせ、美しいハーモニーを奏でる。

はたからは完璧に聴こえるが、白田さんの指導はなかなか厳しい。「ここ、いつも高くなっちゃうね」「もう1回」「うーん、難しいな」「頑張りましょう」「もう1回やってみよう」と口々に言い合う団員たち。白田さんの細やかな指導を中心に、1曲1曲みんなで試行錯誤しながら完成度を上げていく。「おー、いいねー」と、ようやく4人の顔がほころんだ。

この日はビリー・バンバンの「また君に恋してる」や、男声合唱団の定番とも言えるドイツの学生歌「いざ起(た)て戦人よ」、「遥かな友に」なども歌った。

「音量と音質を合わせるのが、難しさであり楽しさです」と話すのは合唱歴30年になる金融機関勤務の大清水さん。「今回は無理やり誘われて発起人の1人になりました(笑)。『今日も歌って楽しかったなあ』と思える合唱団にしたいです」と心意気を語る。

IT関係会社勤務の蓼原さんは、「まだ合唱歴は4年ですが、みんなでハモるのが楽しくて、すっかりハマってしまいました。独りで歌うよりみんなで歌う方が断然楽しい。この合唱団は、みんなの息もばっちり合っています」と、今や合唱が生活の一部になっているようだ。

「毎週ここにみんなで集まって、ハーモニーを作っていくのが楽しいですね」と話す、シャープをリタイアした西谷さんは、12歳から合唱を始めて63年になる大ベテラン。「とてもいい合唱団なので、将来が楽しみです」と目を細める。

「いぶし銀のような、ダンディーで渋い合唱団にしたい」と言う白田さん。今後の活躍が楽しみだ。

声も息もぴったりの4人。「ぱっと集まって、ぱっと合わせて歌う」
「日本クラブ男声合唱団」は、白田正樹さん、西谷尚武さん、大清水良裕さんの3人が発起人となって設立
後半はピアノ伴奏に合わせて、何度も繰り返し練習して仕上げていった
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白田正樹さん
混声合唱は通常ピアノ伴奏が必要ですが、男声合唱はアカペラですぐ声を合わせてぱっと歌える楽しさがあります。今後は、クラシックから、ロシア民謡、童謡、そして演歌まで、さまざまなジャンルの曲をやっていく予定です。現在は、サザンオールスターズ、井上陽水、小椋佳など、よく知られた曲も歌っています。将来、人数が集まったら黒人霊歌や日本の民謡もぜひ歌いたいですね。

入団希望者にはオーディションを行い、日本クラブの名に恥じないレベルを目指します。ただ「皆と同じ音で歌える人」なら誰でも歓迎し、気軽に集まれる会にしていきます。また、いずれ独自公演も開催したいです。

メンバー募集中

Nippon Club Men's Choir

毎週金曜日の午後7~9時、日本クラブ(145 W. 57th St.)で練習している。日本語で歌える人なら国籍を問わず誰でも参加できる。初心者や合唱未経験者、楽譜を読めない人、日本クラブの非会員も参加可。参加費1回5ドル。
【問い合わせ】
TEL: 201-670-4298(西谷)
harry.h.nishitani@gmail.com

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