2018/08/24発行 ジャピオン981号掲載記事

集まれ みんなの広場

どんぐり教室

自然の中で成長する
伸び伸び学ぶ大切さ

 「ミミズがいたよー」「わー、大きい」。先生と一緒に、スコップで泥を掘って遊ぶ子供たち。ブルックリンのプロスペクトパークで開催している「どんぐり教室」は、有志の相川はづきさんと田中朋子さんが発起人となり、今年5月に発足。子供たちが自然の中で遊びながら豊かな想像力と発想力を育て、環境の大切さを学ぶ。「子供の社交性を育てるために、親はクラスには不参加です」と相川さんが補足する。

 泥んこなって虫探しをした後は、書画家の田中太山さんの指導で、自然を使った書画が行われた。葉っぱや枝、わらで作った筆などに墨を付けて、大きな布に振り掛けてお絵かきをする。「いっぱい墨で雨降らせていいよ」と、笑顔で見守る。

 「探検に行くよー」の掛け声で集まった子供たちを、太山さんと朋子さんが引率し、歌いながら森の中を進む。川をのぞき込んで魚を探したり、トンネルの中で「ワーッ」と叫んだり、自由に駆け回り遊ぶ子供たち。「遊びながら、体も鍛えています」と朋子さん。

 太山さんによる、絵本を使わない物語の読み聞かせや、朋子さんが指導する歌の時間の後は、みんなで紙袋を手にごみ拾い。土に還る物と還らない物を学ぶことで、ごみに対する意識を高めてほしいとの意図で必ず実施している。
 森の中で遊ぶスタイルに共感し、参加した長久保盛司君(4歳)のママ、絵里さんは、「親としてはつい、あれやっちゃダメ、と言ってしまうので、泥だらけになるまで思いっきり遊ばせたいと参加させました。ここでいろいろなことを学んで、公園のごみを拾うようになったりして、先生たちのおかげで有意義な時間を過ごせています。太山先生は子供はもちろん大人まで引き込む魅力があって素晴らしいです」と信頼を寄せる。

 トリスタン・ゲバラ君(2歳6カ月)の保護者のジョン・センバーさんは、「自然の中で行う日本の子育て法が、とても気に入っています。このクラスに参加することで、僕も日本の文化を知るいい機会になっています」と話す。
 ウォーターズ海(かい)君2歳6カ月)の母親の翁長(おなが)まりさんは、「子供は自然の中で、伸び伸びと遊ぶことが大事なので、クラスに参加させています。息子は友達と日本語で話す機会が増えて、ここで習った日本語の歌をいつも歌います。自然の中を走り回ったり、ごみを拾ったりすることも子供の成長にとてもいいことです」と共感していた。

プロスペクトパークの自然の中で行われる「どんぐり教室」は、子供の自主性と協調性を育てる、シュタイナー教育を基に日本語で行っている
ブルックリンの参加者が多いが、親や友達など保護者の同伴があれば、誰でも参加できる
最後にみんなでごみ拾い。土に帰らないプラスチックや金属製のごみを拾って紙袋に入れていく
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田中太山さん
 森の中で自然や生き物に触れ、思いっきり体を動かし、子供の想像力や発想力を育てようという、「どんぐり教室」の主旨に賛同して教えています。子供は自然の中で友達と一緒に遊び、知らず知らずのうちにいろいろなことを学びます。ごみを拾いをして環境を大切にすることを身につけると、自然にごみを捨てなくなります。また、泥だらけになって遊ぶので洋服も汚れます。この幼児教育の方針に対する、親御さんの理解があった上で成り立っています。最初は泥遊びが嫌いだった子も、友達と一緒に遊ぶうちに夢中になります。自然の中での自由遊びを望まれる親御さんはぜひ参加してください。

メンバー募集中

Donguri Class

毎週月曜日午後4時30分〜6時、ブルックリンのプロスペクトパークのピクニックハウス横で開催。第3期は27日(月)から。全6回で150ドル。4回参加は120ドル。きょうだい割引あり。対象は2〜4歳くらい。定員10人。要保護者同伴。無料体験あり。
【問い合わせ】
www.donguri.fun

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