2018/08/17発行 ジャピオン980号掲載記事

集まれ みんなの広場

Queens児パング

子供に日本語環境を
クイーンズで提供

 クイーンズのフォレストヒルズ。大きな木々に囲まれたホウソーンパークに、ストローラーを押すママたちが集まってきた。この春からクイーンズを拠点に活動を始めた日本語プレイグループ「クイーンズ児パング」は、毎週水曜日に公園プレイデートと、保育士を招いて2、3歳向けの親子教室を開催。「学校や治安が良く、自然も多いフォレストヒルズは、お子さんがいる家族にはとても住みやすい地域で、親子で日本語を使って集まれる場所作りをしています」と代表の宇山文子さんは話す。

 芝生にシートを広げて、持参のおやつやお弁当も並び、ピクニック気分でスタート。この日(取材は7月)は、七夕にちなんだ催しが行われた。「きょうは七夕のお祝いです。七夕は織姫さまと彦星さまが1年に1回会う日です」と説明をする宇山さんの話に、子供たちも耳を傾けている。

 手遊びで「きらきら星」を歌った後、天の川に見立てたシートに付ける星の飾りを作っていく。箱の中から好きな色の星を選び、ボンドやノリで目を付けたり、カラーペンで口を書いたりしていく親子たち。「ここにシール貼ろうか」「かわいいね」「すごい、上手にできたね」と会話しながら、クラフト作りを楽しんでいる。
 
 短冊に「おいしゃさまになりたい」「日本にいきたい」「早くやせられますように」「かぞくみんながハッピーでいられますように」などと書き、読み上げながら、みんなで仲良く笑い合う。

 「子供にいい刺激になっています」と言うのは、娘の咲来(さくら)ちゃん(2歳)と参加の豊川杏子さんで、「今回参加3回目ですが、屋外に皆で集まって、日本語でイベントをやってくれるので娘が喜んでいます。見晴らしのいい公園なので、子供が自由に走り回っていても安心です」と話し、自分もママ友がたくさんできたと喜んでいた。

 フェイスブックで会を知って参加した永井美樹さんは、「他の人たちと日本の文化を共有できる機会があまりないので、ここはとてもありがたいです。娘のももか(2歳)も家で歌を歌ったりして日本語を覚えてくれています」とうれしそうだ。

 石原奈央さんはミアちゃん(1歳9カ月)と参加。「子供に日本の文化に触れさせたくて参加しています。七夕などのイベントは、個人ではなかなかできないのでいいですね。主催者がこういった機会を用意して、子供同士で遊ばせてくださるので、とてもうれしいです」と話した。子供たちは、日本の伝統行事をたっぷり満喫していた。

クイーンズの育児中のママを中心に活動する「クイーンズ児パング」は、公園で絵本の読み聞かせや手遊び、童謡、紙芝居、季節のイベントなどを行っている
クイーンズだけでなく、マンハッタンからの参加者もいる。地域に限らず誰でも歓迎
他の家族と交流することで、子育てグループの輪が広がっていく
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宇山文子さん
 クイーンズ日系人家族のコミュニティーの絆をより強くしたいと、今春から「Queens児パング」を始めました。フォレストヒルズ近辺の育児中のママを中心に、プレイデートと親子教室を行っています。クイーンズには日本語の幼児教育施設がないので、子供が日本語や文化に触れる場を作っていきたいと、親が集まってこうした機会を作っています。毎週水曜日の公園プレイデートでは、日本の歌を歌ったり、絵本を交代で読んだりしています。保育士にも協力してもらい、日本の季節行事にちなんだ親子教室も定期的に続けています。海外での子育ては言葉や文化の壁もあり大変。日本人同士助け合い、安心して子育てができるコミュニティー作りを目指しています。

メンバー募集中

水曜日の午前10時30分から、イエローストーンパーク(106-21 68th Ave.)で開催(夏期のみ)。0歳から4歳くらいまで。無料。火曜日午前10時から保育士による2、3歳対象の親子教室も開催。
【問い合わせ】
qnsjipang@gmail.com
Facebook Group / Queens 児パング(要メンバー申請)

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