2014/11/21発行 ジャピオン789号掲載記事

集まれ みんなの広場

ガーデンステート・ハーモニカクラブ

ハーモニカは楽し 地元に集う愛好会

 月2回、ニュージャージー州の「ガーデンステート・ハーモニカクラブ」の面々が、コミュニティー教会に集まって演奏を楽しんでいる。代表を務めるスー・ファロンさんは、「1971年の創立時から通っている人もいる、息の長いサークルです。会員同士が助け合い尊敬し合っているから、ここまで続いたのだと思います」と、同会が40年以上も続いてきた秘訣を話す。

 コミュニティーの学校や教会、介護センターなどを訪問して演奏を行う活動も続けており、地元の人々にも喜ばれている。

 ハーモニカが中心だが、ギターやバンジョーなど、得意な楽器を持参しても構わない。「初心者にはみんなで教えますが、ハーモニカはすごく簡単なので、すぐ演奏できますよ」とファロンさん。とはいえ、奥が深い楽器なので、真剣に取り組む人にとっては終わりがないそうだ。

 通常は経験の長い人がリーダーとなって、曲を選んで演奏してみんなを引っ張っていく。この日は、12歳 からハーモニカを吹いているというラルフ・バイオラさんがリーダー役に。バイオラさんの吹くクロマチックハーモニカから、往年の名曲『オーバー・ザ・レインボー』のメロディーが流れ出すと、他のハーモニカ奏者がそれに合わせ、アコーディオンやギター、ウクレレも入って音が重なっていく。目と目でタイミングを合わせ、息もぴったりのアンサンブル。

 「ここにはたくさんのヒストリーがあって、演奏していると素晴らしい思い出がよみがえってくるよ」とバイオラさんがつぶやくと、他のメンバーも頷く。2年前に夫が亡くなるまで、いつも一緒に来ていたドッティ・ピスペッキーさんは30年来の会員。「夫のハーモニカ演奏を聞くのが好きでした」と振り返り、「今は皆さんの演奏に耳を傾けるのが楽しくて」と微笑む。

 シンガーソングライターのロンダ・シュースターさんは、「同じミュージシャンとして、この会で何十年も演奏してきたベテラン奏者から得るものがたくさんあります」と尊敬の念を抱く。

 「見学に来た時、小学生の頃にハーモニカを吹いていた日々を思い出し、懐かしくなり参加しました」と話す日本人会員の山本正之さんは、「みんなで一つの曲を演奏する一体感が素晴らしいです」と、同サークルの魅力を挙げる。

 「フレンドリーで暖かい会なので、誰でも大歓迎です」とファロンさん。秋の夜長、ハーモニカの音色と笑い声がいつまでも続いていた。

ハーモニカをメーンに楽器演奏を楽しむ人々が集う。ハーモニカ選びや手入れの仕方、修理なども他の会員から気軽にアドバイスしてもらえる。
会員にはリタイア組が多いが、プロの演奏者も在籍。車いすで通う常連者もいる。
唯一の日本人会員の山本さん(左から2番目)は、「まだまだ新米です」と言いながら真剣な面持ちで演奏。
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スー・ファロンさん
 ハーモニカを愛する40代から最年長は94歳の会員が集まって、演奏を楽しんでいます。ハーモニカは肺活量をたくさん使うせいか、皆さんいつまでも元気です。介護施設やリハビリセンターなどを訪問して演奏を行って、皆さんに癒やしのひとときを提供しており、演奏先では患者さんや観客も一緒に歌って踊って喜んでくれるので、私達もやりがいを感じています。

 音楽は言葉も国境も超えて、インターナショナルに誰でも一緒に楽しめます。ハーモニカ演奏を通して地元の友達もたくさん作れるので、ぜひ日本人の皆さんも気軽に参加してください。バースデーパーティーやホリデーのイベント、ピクニックなども開催しています。

メンバー募集中

Garden State Harmonica Club

毎月2回、隔週月曜日の午後7時30分からニュージャージー州グレンロックのThe Community Church of Glen Rockに集まって演奏している。介護センターなどでの訪問演奏も実施。年会費30ドル。

MAIL
doremiharp@gmail.com
WEB
http://www.gardenstateharmonicaclub.org

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