2018/06/15発行 ジャピオン971号掲載記事

集まれ みんなの広場

野球クリニック

松井秀喜さんが指導
真摯に言葉聞く球児

 ニューヨーク・ヤンキースでプレーした松井秀喜さんが直接指導を行う野球クリニック(マツイ55ベースボール・ファウンデーション主催)がアッパーウェストの小学校の体育館で開催された。

 「今日は、特別ゲストとして、ヤンキースでプレーした松井秀喜さんが指導してくれます」とアナウンスされると、参加したリトルリーグチーム、タイタンズ所属の球児たち22人の目が一斉に輝く。松井さんが、「みんな、けがに気をつけ、お互いへの思いやりの気持ちを持ちながら練習しましょう」と声を掛け、クリニックが始まった。

 ランニングから始まり、ポジションごとにグループに分かれ、投打の練習。会場を移動しながら練習を見守る松井さんは、時折「よし!」と球児たちに声を掛ける。またグループごとにグリップの握り方や、スローリングのコツなども解説。その実践的なアドバイスに、球児たちは熱心に聞き入っていた。

 後半はバッティングピッチャーを務めて打撃指導を行った。そして、自らもゲージに入ってバッティングを披露。現役時代に劣らぬ快音を響かせ、球児たちのど肝を抜く。締めくくりは、球児たちからの質問に答える時間が持たれた。

 「今まで対戦した中で、一番厳しい投手は?」「大リーグでプレーするのはどんな気持ち?」「日本から大リーグに来たとき大変だったことは?」といった質問が次々に飛び出す。

 「打席に立った時の一番好きなカウントは?」という質問に対しては、「いい質問だね」と笑い、「フルカウント。それだけ球を見極めていて、情報を集められるから」と答えた。

 クリニックに2人の息子が参加していたジャッキーさんは、「私自身、父親の代からヤンキースファンで、松井さんがMVPを獲得した2009年のワールドシリーズも息子たちと観ていたわ」と語る。元大リーグ選手が直接指導をするクリニックはタイタンズにとっては初めてだそうで、「息子たちにとってもいい刺激になった」と喜ぶ。

 ジャッキーさんの息子のマークくん(14)は、「松井さんは、野球を始めた年齢は関係なく、頑張ればプロになれると教えてくれた」と笑顔を見せる。弟のスティーブくん(13)は「質疑応答で、『満塁でも、どんな状況でも、シンプルに、打つことに集中する』と言った言葉が参考になった」と答える。

 将来はヤンキース入りを目指す2人。「すごい打者だった松井さんの指導は、とても楽しくてためになった」と喜んでいた。 

自らお手本を見せながらの松井さんの具体的なアドバイスに、真摯に耳を傾けるタイタンズの球児たち 
タイタンズは、市内各区から球児たちが集まっているリトルリーグチーム。普段はランドールズ島で練習を行っている
質疑応答では、大リーグの話題から、考え方、技術について、さまざまな質問が飛んだ
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松井秀喜さん
 みんな楽しみながら野球を好きになってくれたら、という思いから始めた活動です。3年間の活動で、今回で13度目の開催となりました。今回は雨のために体育館での開催となりましたが、狭い分、すべての子供に目が行き届いて、かつ子供たちと近くで接することができたのでよかったと思います。

 開催は年に4、5回。6月にニュージャージー、7月に日本、秋に再度ニューヨークで行います。今年は2月にも日本でクリニックを開催しました。日米の子供で多少の違いはありますが、目的は一緒なので、毎回楽しく取り組んでいます。
 今後もいろいろと新しい練習方法なども、話し合いながら取り入れていきたいと考えています。

メンバー募集中

Matsui 55 Baseball Foundation

今後の野球クリニックの予定はホームページ(http://matsui55.org)およびソーシャルメディアで確認のこと。ニューヨークで日本人向けの野球教室も計画中。

MAIL
info@matsui55.org

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