2014/11/14発行 ジャピオン788号掲載記事

集まれ みんなの広場

シンガーのための発音矯正クラス

歌いながら発音矯正 日本人対象で効果アップ

「It’s not a sin to sing」。生徒たちの歌声がスタジオに響き、「シンガーのための発音矯正クラス」が始まった。「混同しやすいnとngの発音の違いに気を付けて」と、発音矯正スペシャリストのジョシュア・ポペノさんが口で形を作って説明を続ける。

日本に16年間滞在していたときから、ミュージシャンやボーカリストとして活動していたポペノさんは、日本人向けのアメリカ英語の発音教授法「ポペノメソッド」を開発。日本人の発音の弱点や考え方に精通した独自の発音矯正法には定評がある。

「私自身ミュージシャンなので、日本人シンガーの発音を矯正してあげられたらと思い、このクラスを始めました」と開講理由を話す。このクラスのためにポペノさんが作詞作曲した約40曲を使い、3カ月で母音・子音、リズムとコネクションの3パートを段階的にマスターする。「日本語は口の周りの筋肉をあまり使いませんが、英語では筋肉を使って動きを記憶させることが大切」と、筋肉を意識することに重点を置く。

「口の形と筋肉の使い方が、アメリカ人と日本人ではまるで違うと気が付きました」と納得するジャズ&ブラジリアンのピアニストでシンガーの信実(のぶざね)美穂さんは、「歌っているうちに筋肉が正しい発音を覚え、英語での会話も口が動くようになった」と話す。

日本人が苦手なbとvの発音の練習曲では、ポペノさんが口や舌の位置と動きを説明した後メロディーに乗せて歌い、生徒たちがそれに続く。歌詞には発音記号が付いているので覚えやすい。今度は一人ずつ歌っていき、ポペノさんが細かく修正してくれる。

シンガーの古賀マリさんは、「口の周りの細かい動きや、言葉によって音を作る場所を変えることで、歌が断然グルーブ(盛り上がり)し始める。ボーカルのレッスンでは教えてくれないことも学べます」と話す。

参加者はシンガーだけではない。主婦の川野朝美さんは、「歌いながら発音を矯正するのが新鮮。レッスン後
は口周りが疲れることもあって、体で覚えているという感じが分かります」と言い、金融関係の仕事に就く浜田穣太郎さんは、「大きな声を出してリズムに合わせて歌うと、発音に集中できるので効果も高く、上達を実感します」と話す。

前述のシンガーの2人が即興でハモって歌い出し、その歌声に拍手が起こった。「楽しい仲間が集うクラスです」とポペノさんは目を細めた。

ジャズやバラード、ラップなどのリズムに乗った、ポペノさんのオリジナル曲を歌っているうちに、英語の発音が変わってくる。さらに人前で歌うことで度胸も付く。
プロのミュージシャンだけでなく、会社員や主婦も参加。みんな仲が良く、レッスン中も笑いがあふれている。
口の開け方、舌や顎、歯の位置を細かく説明するポペノさん。生徒はレッスンを録音して、自宅で復習する。
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ジョシュア・ポペノさん
 レッスンでは、英語と日本語の発音の違いを理解して作ったオリジナル曲を使います。例えば、日本人が間違いやすい母音の発音の違いを取り上げて、それを簡単に直せる工夫を組み込んでいます。

 正しくきれいな発音で歌いたいというシンガーのためのクラスですが、歌うことが好きな人や、歌うときの発音を上達させたい人、英語の発音を改善したい人たちも集まっています。みんなで楽しくかつ真剣に、歌を通して学んでいるうちに、相手に理解してもらえる発音が身に付いていくはずです。私もシンガーとしても活動してます。ユーチューブで「JapaneseFood Music Video」をぜひ見てください。

メンバー募集中

English Pronunciation Class for Singers

毎週月曜日の午後7時から9時に、ミッドタウンの「Shetler Studios」(244 W. 54th St.)で行っている。週1回×3カ月でフルセッション。次回は来年1月からスタート。通常の発音矯正クラスも週3回開講。

MAIL
 joshua@popenoemethod.com
WEB
http://www.popenoemethod.com

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