2018/02/16発行 ジャピオン954号掲載記事

集まれ みんなの広場

NJココットくらぶ主催 日本語・出産準備クラス

米国出産をサポート
日米の違いを知って安心

 日米で看護師免許を持つスズキ有里(ゆり)さんが代表を務める「NJココットくらぶ」主催の「日本語・出産準備クラス」が、フォートリーのニュージャージー日米協会で開催された。看護師として日本とニューヨーク大学付属病院での勤務経験を持つスズキさんは、「私の経験や知識を役に立てていただければと、米国で出産する日本人の出産と子育て支援を目的に2016年に発足しました」と話す。

 この日のクラスは講義中心で、「妊娠後期の母体の変化」から始まり、妊娠・出産の基礎知識や出産法、必要な申請書類、緊急時の対応などを、配布のテキストに沿って、スライドや模型を使って解説していく。

 無痛分娩の説明では、「麻酔は赤ちゃんに影響がないか」との質問が出て、スズキさんは「硬膜外麻酔では影響はほとんど見られないといわれますが、100%安全というわけではないです」と前置きした上で、通常2泊3日で退院となる米国では、回復の早い無痛分娩はメリットがあることを説明した。さらに、「最低でも産後2週間は堂々と休んで、できれば1カ月までは軽い家事以外はせず、休んでください」と、男性陣に産後のサポートも呼び掛けた。

 日本語で出産の過程を理解したいと、クイーンズから参加した外波山(とばやま)愛さんは妊娠34週。「米国在住の日本人を対象にしているのでとても役に立ちます。後でテキストも読み返せるので助かります」と喜ぶ。夫の幸作さんは、「当地には知り合いもいないので、妻をできるだけサポートしたいと思い参加しました」と熱心に耳を傾けていた。

 金融関係会社勤務の本郷貴之さんは、「知らないことだらけでした。病院でのステップもよく分かり、出産に関わる具体的な情報がたくさんもらえました」と話す。妻で妊娠33週の南里乃(りの)さんも、「他では教えてもらえない証明・申請書などの説明が聞けてよかった。日米の出産に対する違いがよく分かりました」と大満足だ。

 石﨑宏道さんと怜さん夫妻は駐在員として当地に赴任して1年半。妊娠27週の怜さんは「本やネットで情報は得ますが、より正しい情報が得られました。特に日米での環境の違いがよく理解できました」と言い、宏道さんは「妻の大変さがよく分かりました。産後はしっかりヘルプします」と怜さんを気遣っていた。スズキさんは、「米国での妊娠・出産の正しい知識を身につけて、安心して出産に臨んでください」と話した。

クラスは第1部と2部に分かれ、この日は第1部を開催、第2部では人形や模型を使って、新生児の世話やおっぱいマッサージを実践する
ニューヨークやニュージャージー州だけでなく、コネティカットやペンシルベニア州からの参加者もいる
参加カップルの3組はいずれも初出産。米国での出産を控えて熱心に耳を傾け、質問も飛んでいた
COMMUNITY_954_1

スズキ有里さん
 言葉や文化の壁などで不安の大きい海外出産ですが、ココットクラブが主催する「日本語・出産準備」クラスでは、妊娠・出産の正しい知識から妊婦さんの身体、赤ちゃんの生理、米国の病院システムはもちろん、米国の出産クラスでは教えてもらえない日米の違いも細かく説明して、妊婦さんの出産への不安を楽しみに変えることを目的としています。ご夫婦やカップルでの参加が基本ですが、お友達やお母さまとの参加、お子さま連れも受け付けます。また、産後のケアもサポートしています。昨年よりニュージャージー州バーゲン郡限定で、妊婦さんや産後のご家庭、お仕事や子育てで忙しいご家庭に向けて、出張クッキングサポートも行っています。

メンバー募集中

NJ Cocotte Club

毎月第3日曜日の午前10時から午後3時まで、フォートリーのニュージャージー日米協会(304Main St., 2ndFl.)で開催している。クラス開催中のベビーシッターの手配も可能(別途実費)。詳しくはウェブサイトを参照。

MAIL
njcocotteclub@gmail.com
WEB
http://www.njcocotteclub.wix.com/mysite

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