2018/01/12発行 ジャピオン949号掲載記事

集まれ みんなの広場

JCCIセミナー

AIテーマに講義
将来の仕事を効率化

 11月、日本クラブでワークスアプリケーションズ社によるAI(人工知能)に関するセミナーが行われた。セミナーはニューヨーク商工会議所(JCCI)が主催で、その時々のホットな話題を取り上げ、企業や講師を招いて開催している。この日は、同社が、「AIのビジネス革命」をテーマに講義を行い、ニューヨーク在住の経営者や会社員が続々と集まり、会場は満席となった。

 ワークスアプリケーションズ社代表取締役の富永満之さんのあいさつの後、前半は寳槻(ほうつき)昌則さんによるAIの基礎知識と、AIが及ぼすライフスタイルの変化に関する講義を行った。「これまでIT企業のプログラマーがコンピューターにプログラミングしていたものが、これからはAI自体がデータを集約し、パターンを見つけるトレーニングベースになる」と寳槻さん。このAIの学習能力により、世界最強といわれた囲碁棋士にAIが勝利したり、膨大なレントゲンのデータの集約で肺がん細胞の早期発見が可能になるといった事例の他、離乳食用のジャガイモの品質不良品の瞬時発見や、将来の自動車事故率の軽減まで各分野での事例を挙げた。どれもAIが大量のデータを集約し、パターンを見つけることによる効率化だと解説した。

 後半は後藤亮さんが、同社が開発したアプリケーションを例に、AIの進歩による仕事現場の変化、革新について話した。「AIが単に領収書の写真データを読み込み、処理を行うだけでなく、クレジットカードの履歴から必要な経費項目だけを抜き出し、領収書の精算を行うことも可能です」といった具体例に、参加者は熱心に耳を傾けていた。講義後の質疑応答でも多くの質問が飛び交い、AIへの関心の高さがうかがえた。

 参加者のK・Nさんは「AIがどんどん自分たちの生活の中に入り込んできているポジティブな面を感じると同時に、このままAIが進化すると人間はどうなるのかとも考えさせられた」と率直な意見を話した。また、技術系企業に勤めるH・Oさんは「当地でアメリカ人を採用する際にAIを利用できたら、採用後の離職率の低減につながるのではないか」とAI導入での変化に期待を寄せる。

 ワークスアプリケーションズ社富永代表は、セミナーの狙いとして、「アルゴリズムなどAIの難しい話ではなく、今回はAIが日々の業務でどう役立つのかを分かってもらえたならうれしいです」と笑顔を見せた。

講義はスクリーンを使って進行。まったくのAI初心者からIT関連の仕事に就く参加者まで、幅広い層が出席した
立食パーティーでは講師に(積極的に)声を掛け、質問するなど熱心な参加者が多かった(写真は一部参加者有志)
熱心に講義に聞き入る参加者。それぞれが手応えを感じている様子だった
COMMUNITY_949_1

稲垣雄士さん
 今年3月に開催したワークスアプリケーションズによるAIの講演に、多くのフィードバックがあったので、今回は同じ内容でのセミナーをお願いしました。多くの方にお越しいただくため、前回の参加者は遠慮いただいたにもかかわらず、定員の40人にすぐに達してしまい、今回も大好評でした。開催するセミナーの内容は、その時のニュースになるような話題を選んでいます。例えば、トランプ大統領就任時には、今後の移民法や雇用法について専門家に講演をお願いしました。AIは皆さんの関心が高い分野なので、今後もAIをテーマにセミナーを行う予定です。商工会議所会員でなくても、参加できますのでぜひお越しください。

メンバー募集中

Japanese Chamber of Commerce and Industry of New York, Inc.

セミナーの開催予定やテーマは、ニューヨーク日本商工会議所のウェブサイトから閲覧できる。

TEL
212-246-8001
WEB
http://www.jcciny.org
MAP
145 W. 57th St., 6th Fl. (bet. 6th &7th Aves.)

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