2017/12/08発行 ジャピオン945号掲載記事

集まれ みんなの広場

紐育男声合唱団

響く男声のハーモニー
発声法で歌も一つに

 日系男性を中心に構成される「紐育男声合唱団(MGCNY)」。この日は、目前に迫る定期演奏会に向けての練習がミッドタウンで行われた。「演奏会では、日本やロシア民謡からクリスマスソングまでをアカペラで歌い上げます」と渉外担当の山﨑武さん(バリトン)は、同合唱団のレパートリーの広さを誇る。

 今年の演奏会では、映画 「アナと雪の女王」の主題曲「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を「石榑(いしぐれ)雅代&琴アンサンブル」と共演する予定で、前半ではその共同練習が行われた。

 準備体操の後、発声練習に入った。音楽監督で指揮者の山内竜志(りゅうじ)さんは、「軟口蓋(なんこうがい)発声」に力を入れており、「びっくり顔をして息をハッと吸い込んで」「耳の後ろから声を出して」と動作をつけながら説明する。練習が進むにつれて、トップテナー、セカンドテナー、バリトン、ベースの男声が生み出すハーモニーに、琴の格調高い響きが重なって広がっていった。

 後半は通常の練習に入った。組曲「花に寄せて」の中の「ばら・きく・なずな」「つばき・やぶかんぞう・あさがお」「たんぽぽ」の3曲を練習していく。パート練習後、歌詞のところどころが空白になった「歯抜け歌詞カード」を全員で読み上げていく。「詞が伝わらないと、何のために歌っているのか分からなくなります」と、山内さんは歌詞の意味の理解にも重点を置く。

 副指揮者で銀行勤務の清水隆之さん(べース)は入団して5年。「ロンドンで少年合唱団に入っていたので、また歌いたくなったんですが、日本人男性の声はとてもきれいなので、ここに入団しました。軟口蓋発声法の指導で、声が伸びて、よく通るようになりました」と練習の成果を語る。

 「四つの男声パートのハーモニーに魅了されて入団しました」という製薬会社勤務の東善信さん(トップテナー)も、「力を抜いて歌う軟口蓋発声法と腹式呼吸の練習で、声量が増えてより声が出るようになりました」と続ける。

 日本国総領事館広報部勤務のジェイムズ・フィシェラ(トップテナー)さんは所属歴2年。「中学生の時コーラスをやっていたことと、日本語がうまくなりたくて入団しました。耳の後ろから声がきれいに出せるようになり、格段に上達しました。皆とても温かくて、友達もたくさんできました」とうれしそうだ。

 練習後は必ず食事会に行くという面々。この日も皆で街に繰り出して行った。

1991年創立のMGCNYは、ニューヨーク地区唯一の男声4部合唱団。ヤンキースの公式戦では米国の国歌を演奏、日米合唱祭やカーネギー大ホールでの演奏経験も多い
団員数は25人で、駐在員、自営業、非日本人など多彩な顔触れ
この日は、演奏会で共演する石榑雅代さんたちとの共同練習も行われた
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山内竜志(りゅうじ)さん
 MGCNYは、みんなで声を合わせて一つになることを大切にする「ジェントルマンのクラブ」です。そして、声がばらばらにならないようにするために、軟口蓋発声法を指導しています。これを続けると、カラオケで歌う時にも格段にうまくなりますよ。今は年に一回の定例コンサートに向けて、みんなで声を合わせる練習を続けています。練習は楽しく、かつ真剣に上達を目指しています。団員の顔触れもさまざまなので、いつもと違う仲間と歌うことでいい気分転換にもなります。年1回の定例公演以外に、ヤンキースタジアムやカーネギーホールで歌う機会もあります。歌うことが好きで、日本語の歌が歌える男性なら誰でも大歓迎なので、一緒に歌いましょう。

メンバー募集中

The Men’s Glee Club of New York

毎週金曜日午後7時から日系人会館などで練習。見学自由。12月9日(土)午後5時30分から、マンハッタンのチャーチ・オブ・ホーリー・トリニティー(316 E. 88th St.)でコンサートを開催。入場料10ドル。

MAIL
info@mgcny.net
WEB
http://www.mgcny.net

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