2017/11/10発行 ジャピオン941号掲載記事

集まれ みんなの広場

ニューヨーク混声合唱団

本格的な指導の下
四つの声が紡ぐ調和

 ニューヨーク混声合唱団(NYMC)の団員たちが、日系人会館で、年に一度の定期演奏会に向けて練習を行っている。定期演奏会統括の鳥居夕紀夫さんは、「NYMCは、プロの指揮者、ピアノ奏者、そしてボイストレーナーの指導も付く本格的な混声合唱団です」と胸を張る。

 2000年創立の同合唱団は、毎回さまざまなジャンルの曲を披露しており、今回の演奏会でも、日本の童謡や映画曲の「Pure Imagination」、ジブリの「時には昔の話を」に加えて、「Soon Ah will be done」などのアカペラの曲も組み込んだ約20曲に挑戦する。

 発声練習と準備体操の後、指揮者のコルナ・紗綾(さや)さんの指導で、南アフリカ発祥の「シヤハンバ」から練習が始まった。「『シヤハー』のところで、口の中に指を2本入れてみてください」と言いながら、大きく口を開いて指を入れてみせるコルナさん。

 「しゃぼん玉」「揺籃(ゆりかご)のうた」「みかんの花咲く丘」「夕焼小焼」と懐かしい日本の童謡メドレーが続く。体全体をダイナミックに動かして指導するコルナさんから、「そこは急いで息をして」「もうちょっと早めに歌って」といった細かい注意が入るたびに、団員たちは真剣な面持ちで楽譜の上にペンを走らせている。女性のコーラスに男性の低音が重なって澄んだ歌声が響き渡り、「すてきじゃないですか」と喜ぶコルナさんに、団員たちも思わず顔がほころんだ。

 元銀行秘書業務勤務の昼間明美さん(メゾソプラノ)は、所属歴12年。「混声合唱は男女の声が重なるので深みがあります。コルナ先生も、楽譜通りではなく曲想を大切にしてくださるので楽しめます。ここで歌う楽しさを知って人生が変わったと言う方々もいました」と話していた。

 創設時からのメンバーである、保険セールスパーソンの中家忠信さん(テノール)は、「うちは本格的な指揮者の下で練習を重ねていくので、どんどん音楽の深みに入っていく醍醐味(だいごみ)があります」と、NYMCの魅力を語る。

 去年入団した主婦の佐藤奈緒枝さん(ソプラノ)は、ミュージックマネジャーとして選曲や練習の計画を立てている。「団員はどんなに忙しくても必ず週1回ここに集まって、一生懸命練習しています。楽しくてまるで大人の部活みたいで、青春していますよ」と笑顔を見せた。

 良き指導者の下で団員たちは心を合わせ、四つの声を溶け合わせて、美しいハーモニーを生み出していく 。

NYMCは、毎年恒例の定期演奏会をメーンに、春のミニコンサートや、教会や病院でのチャリティーコンサートなど、幅広い活動を行っている
団員数は男性5人を含むおよそ30人。年齢や職業を超え、歌うことが好きな人が集まっている
本番は楽譜を使わない暗譜での合唱とあって、本番さながらの真剣さで練習に取り組む
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鳥居夕紀夫さん
 NYMCでは年に一度の定期演奏会を目標に、1年かけて練習を積み重ねています。教える側も団員も、一生懸命に切磋琢磨(せっさたくま)して歌うことに取り組んでいて、みんなで一緒に成長していくことを楽しんでいます。春と秋には泊まり込みで合宿練習を行う程に熱心です。また、プロの指揮者とピアノ奏者の指導に加え、ボイストレーナーが個人指導を行っていて、団員一人一人の個性や特徴をつかみ、伸ばしてくれるのが特長で、その練習の積み重ねで確実に上手になっていきます。毎週集まってみんなで練習することが生活のエネルギーになり、人生が楽しくなっていきます。初心者でもリーダーが一から教えますので、見学に来てみてください。

メンバー募集中

New York Mixed Choirs

毎週火曜日の午後7時から9時まで、日系人会(49 W. 45th St., 11th Fl.)で練習している。見学可。11日(土)午後3時からチャーチ・オブ・ホーリー・トリニティー(316 E. 88th St.)でコンサートを催す(入場料10ドル)。

MAIL
nymcinfo@gmail.com
WEB
http://www.nymc.net

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