2017/11/03発行 ジャピオン940号掲載記事

集まれ みんなの広場

美和鼓(びわんこ)

和太鼓で地域に貢献
息を合わせ奏でる音

 ニュージャージー州ハッケンサックの道場に、太鼓グループ「美和鼓(びわんこ)」子供クラスのメンバーたちのたたく太鼓の音が、元気よく響き渡る。この日は、入会希望者の見学会を兼ねた、年に一度のオープンハウスが行われた。

 保護者が極力運営に関与せず、子供たち同士で助け合って人材を育成する「リーダーシッププログラム」を採用しているのが特徴の美和鼓。今年からは、「太鼓マサラ」メンバーの中橋陽子さんが子供クラスの指導と、新たに開講する大人クラスで指導に当たるなど、活動の幅も広げている。

 この日は、美和鼓創設時から所属する、リーダーの秋田恵さん(17)が中心となって太鼓の楽しさを来場者に伝えるべく、メンバーを率いて熱のこもった演奏を行った。

 まずは美和鼓メンバーによる演奏からスタート。にぎやかな太鼓の音色と篠笛の響きが溶け合った「屋台囃子(ばやし)」、一列になった子供たちが太鼓をたたきながら、くるりと立ち位置を入れ替える「勇駒とんばね太鼓」などを披露。エネルギッシュにバチを振るうメンバーの姿に、来場者からは大きな拍手が送られた。

 その後は、来場した子供たちが参加してワークショップが行われた。秋田さんと、この日応援に駆け付けたOGの岡田三玖(18)さんが、姿勢やバチの握り方など一つ一つ丁寧に指導した。初めてたたく太鼓を前に、緊張した面持ちだった子供たちも、自分で良い音が出せるのが分かってくると、次第に目をキラキラさせていく。「今度は『ドドンコドッコドッコ』というリズムをやってみようか」と、参加者が慣れた頃合いを見計らいリーダーたちが声を掛ける。開始から20分足らずで全員で太鼓の音を多彩なリズムで出せるようになっていた。

 ワークショップの後は、「NY御諏訪太鼓連盟」の先輩団体の「ニューヨーク太鼓愛好会」の演奏を鑑賞。パワフルな音とパフォーマンスに、子供たちも夢中になって聞き入っていた。最後はお囃子に合わせてみんなで踊る場面も。最初は恥ずかしがっていた子供たちも徐々に輪に加わり、楽しいひと時を過ごした。

 秋田さんは「(リーダーになって)演目を中心になって決めるなど責任が増えました。大学進学のため、活動は今年が最後かもしれないので、一生懸命やりたい」と意気込む。6歳の息子と見学に訪れたMさんは、「日本の文化に関するものを何かやってほしいと思っていたので、はまってくれたら」と笑顔を見せた。

一列になって太鼓をたたきながら、くるくると立ち位置を変えていく「勇駒とんばね太鼓」を演奏する美和鼓メンバー
美和鼓メンバーと先輩団体のニューヨーク太鼓愛好会メンバー。2団体は共演することも多い
ニューヨーク太鼓愛好会メンバーによる演奏。美和鼓メンバーにとっては、憧れの先輩団体
COMMUNITY_940_1

岡田優子さん
 今年の7月に道場を移転し、練習のしやすいスペースになりました。会の特徴は、楽器の管理から出場したい演奏会や活動の内容など、子供たちが自主的に決めて活動しているところです。毎年桜祭りで演奏するのを目標に練習しています。系統を受け継ぐ御諏訪太鼓は、個人が目立つことよりも、メンバー全員でハーモニーを奏でることを重視する「組み太鼓」。アメリカで日本の文化を通して、仲間やコミュニティーに貢献するという機会を、いつでも与えられる場でありたいと思っています。この秋から大人のためのクラスも始まりました。全く和太鼓を経験したことのない人にも、エクササイズ感覚でまずは触れてみてほしいです。

メンバー募集中

Biwanko

月3回日曜日午前9時30分から正午まで、ニュージャージー州バーゲン郡のFMAセンター(307Main St., Hackensack, NJ 07601)で練習を行っている。子供クラスは6歳から17歳が対象。

MAIL
biwanko@gmail.com
WEB
http://www.biwanko.org

バックナンバー

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中発行

巻頭特集
彫って、食べて、眺めて楽しいハロウィーンの代名...

   
Back Issue ~9/7/2018
Back Issue 9/14/2018~
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント