2017/10/06発行 ジャピオン936号掲載記事

集まれ みんなの広場

藍染めクラス

日本の藍染めを体験
いつもと違う時間共有

 ブルックリンのブッシュウィックで催されている「藍染めクラス」に、スカーフや着古したTシャツなどを手に参加者が集まってきた。

 日本の伝統工芸のワークショップや展示会などを開催する「CuriousCorners」主宰の遠山清香(さやか)さんは、「クラスでは、簡単に日本の伝統的な藍染めを楽しめて、誰でも失敗なしで、すてきなものが仕上がります」と話す。この日のセミプライベートクラスは、「誕生日を祝して参加した」という仲良しグールプ7人が集まった。

 制作過程は至って簡単で、染めたいスカーフや洋服などの数カ所を、輪ゴムや洗濯挟み、キャップなどで縛ったり、とめたりした後、しばらく水につけ、さらに藍染め染料を溶かした容器に入れてよくもみ込み、再度水に浸して絞るというのが基本となる。手順を遠山さんが分かりやすく説明する。

 布を丸形や三角形の木型で挟んだり、輪ゴムやひもで絞って染めると、その箇所が色抜きされて、さまざまな模様が生まれ、絞り方の強弱で染の色合いも変化する。また「大和藍」という日本の染料屋が開発した、水で混ぜるだけで使える染料を使用するので、初心者でも手軽に扱える。

 「最後までどんな模様に仕上がるか分からないところが藍染めの面白さです」と遠山さんが言う通り、仕上がった布を広げた瞬間、参加者はそこに現れた美しい模様に感嘆の声を上げていた。

 建築家のイレーン・ラフォールさんは、「普段できない体験ができて、楽しかったです」と目を輝かせ、「先生が経験豊富で、忍耐強く丁寧にテクニックや素材について教えてくれて、すごく勉強になりました」と話す。イレーンさんは持参したスカーフが厚手で扱いが難しく、アイロンをかけて折りたたんで染めたため、少し難しかったそうだが、美しい模様の仕上がりを見て満足そうだった。

 誕生日の主役のエレニ・マナロトさんは看護師で、「普段の仕事からかけ離れた、クリエーティブな体験ができて楽しかったです。高校時代からの仲間と藍染めを体験して、すてきな記念になった」と喜ぶ。

 絞り染めや焼き物などの日本の文化に興味があるというユーザー・エクスペリエンス・デザイナーのデービッド・アジュンさんは、「藍染めのテクニックを体験してみたかったので、面白かった」と話し、仕事へのインスパイアになったと満足そう。

 「いつもと違う体験をみんなで共有してください」と遠山さんは呼び掛けた。

今年1月からスタートした「藍染めクラス」は初心者対象。他にも刺し子やボロメンディングのワークショップも開講している
この日は仲良しグループ7人が参加。初めての藍染め体験を全員で楽しんでいた
布を木型で挟んだり、輪ゴムやひもで絞る作業は、悩みながらも一番面白みのある作業だ
COMMUNITY_936_1

遠山清香(さやか)さん
 「Curious Corners」は、皆さんに通常と違った体験をするワークショップを開いて、情報交換や人と知り合いになる場を作ることを目的としています。「藍染めクラス」は、テキスタイルデザイン関係者や、デザイン関係の会社の社員がレクリエーションで参加したり、インスタグラムを見て興味を持って来たという参加者が多く、ほとんどが未経験者です。中には親子で参加している日本人もいます。古着の方が染まりやすいので、気に入っていて捨てられない洋服などを持参して染め直してください。物を大切にする心も生まれます。藍染めを試してみたい人、仲間と楽しい時間を共有したい人、気分転換に手を動かしたい人など、普段と違う体験を楽しんでください。

メンバー募集中

Indigo Dyeing Workshops

ブルックリンのブッシュウィックのスタジオ「Better Than Jam」(20 Grattan St.)で、不定期で開催。1セッション約2〜3時間。1回65ドル。500グラムまでのコットンかシルク素材のものを持参。藍染めキット(55ドル)も販売。詳細はウェブサイト参照。

MAIL
info@curiouscorners.com
WEB
http://www.curiouscorners.com

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