2017/09/01発行 ジャピオン931号掲載記事

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JAA外務大臣杯軟式野球大会(前編)

シーズン3位をかけて
4カ月の集大成で勝負

 8月20日午前8時、セントラルパークのノースメドウの野球グラウンドに、ユニフォームをまとった選手たちが二列に並び、互いをじっと見つめていた。日本クラブ主催の「第32回JAA外務大臣杯軟式野球大会」3位決定戦が、今始まる。

 4月末から総勢17チームがリーグ戦、決勝トーナメントを戦ってきた大会もこの日が最終日。決勝戦とほぼ同時刻に3位決定戦が開始され、1996年創設の名門「ラジエーターズ」と、今年「新選組」から改称し、心機一転して挑む「ヤローズ」が激突する。

 ラジエーターズのメンバーは国際色豊か。試合前の練習でも英語で冗談を飛ばし合い、終始リラックスした印象だ。「準決勝は惜しくも負けてしまいましたが、今日は勝って、気持ちよくシーズンを終わらせたいです」と意気込むのは、キャプテンの近藤浩二さん(投手)。

 一方ヤローズは日本人中心で、練習中も声掛けを忘れない、明るくてにぎやかなチーム。監督代理を務める高山祐樹さん(遊撃手)は「コンディションはばっちりです」と力強く語る。

 試合開始の合図に、「楽しんでいこう」と声が上がった。一回表のラジエーターズの攻撃で、一塁に駆け込んだ打者が、ひざを痛めるアクシデントがいきなり発生したが、続く打者がタイムリーを放ち、幸先良く得点。続く二回表にも、ジョージ・ライリーさん(一塁手)のレフトへの二塁打で追加点。三、四回にも連打で得点を重ね、序盤で5点リードした。

 追うヤローズは四回裏に初得点を挙げると、「揺さぶっていこう」「運を生かせ」と威勢の良い声が飛び交い、チーム本来の活気を取り戻す。しかしラジエーターズの堅守の前に追加点を奪えず、リードを許したまま最終の七回を迎えた。

 約4カ月、リーグ、トーナメント合わせて共に10試合を戦ってきた大会も、この回が最後。「しまっていこうぜ!」「ヤローズ行こうぜ!」と両団が振り絞った声に、グラウンドには張り詰めた空気が漂う。最後まで食らいつくヤローズに対し、容赦なく果敢に攻めるラジエーターズに軍配が上がり、7ー1で勝利した。

 試合後、ラジエーターズの近藤さんは「一致団結して初回から得点し、優位に試合が進められた」と安堵の表情を浮かべる。一方ヤローズの辻正志キャプテンも、「新結成して1年目でベスト4に入れたのは大健闘です。もう一歩は来年に取っておこうかな」と満足気。両軍とも、すでに次シーズンを見据え、その眼に強い闘志を宿していた。

安定感のある投球で、ヤローズ打線を1点に抑え、勝利投手となったラジエーターズの近藤浩二投手
軽快なスイングを披露する、ヤローズの藤原涼さん(中堅手)。味方ベンチからは、「格好いいとこ見せてくれ」などの激励が飛んだ
並んで一礼する選手たち。最後までスポーツマンシップを重んじる、明るく楽しい試合だった
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(左から)カセイ陳さん、加藤脩治さん、高橋俊輔さん
仕事や家庭の都合を調整してリーグに臨む、「野球バカ」が集まってできた大会です。創設当初の約30年前は、予選が2、3試合だけでしたが、「費用が掛かってでもゲームがしたい」という参加者たちの要望に応え、今では1シーズンで10以上の予選試合をやっています。最近は女性選手も増え、リーグ全体のレベルが上がってきていますよ。今年度は天候の悪い日が続いて大変でしたが、最終日の今日は楽しい草野球ができたと思います。プレーヤーは最高で70代と年齢層が幅広いですが、リーグを受け継いでもらうという意味でも、今後ぜひ学生などの若い世代に参加してもらいたいです。

 ブランクはあるけど、またバレーを楽しみたい人、やる気のある人はぜひ一緒にプレーしましょう。まずは見学に来てください。

メンバー募集中

JAA Foreign Minister Cup Baseball Tournament

リーグは毎年4月末から8月末にかけて、2ブロックに分かれて開催。所属チームの入団希望などは、下記ウェブサイトにある、チームごとの問い合わせ先まで。

MAIL
kaseic@gmail.com
WEB
http://www.jaabaseball.blogspot.com

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