2017/08/11発行 ジャピオン928号掲載記事

集まれ みんなの広場

ココロ・ジャパニーズ・ゴスペルクワイア

感謝の気持ちを共有
心を込めて歌う喜び

 毎週土曜日の午後、ハーレムの教会で「ココロ・ジャパニーズ・ゴスペルクワイア」が練習を行っている。

 「このクワイアは、ニューヨークハーレム黒人教会の音楽指導者で、オペラ歌手としても多くの受賞歴を持つグレゴリー・ホプキンスさんから直接指導を受けています」と語る同団員のラマンツ綾さん。ラマンツさんは、グラミー賞受賞ゴスペルアーティストのヘゼカイア・ウォカー率いる「ラブ・フェローシップ・タバナクル」教会クワイアの団員でもあり、「ココロ」ではスピリチュアルアドバイザーを務めている。

 グレゴリー先生が弾く「Come,ThouAlmighty King」のピアノ伴奏に合わせて、歌合わせが始まった。ソプラノ、アルト、テナーの3パート別に歌った後、全員で歌い上げる。「うまく歌う必要はない」と言うグレゴリー先生の指導法は発音や音程を直すことより、込められた気持ちを理解して歌うことを重視するので、言葉でくどくど説明することもない。

 楽譜は使わず、歌詞を見ながら2時間で約10曲をほとんど休憩なしで歌い続ける。9・11同時多発テロの後、犠牲者の追悼で歌われた「Ineedyouto survive」では、感極まった団員たちが涙とハグで気持ちを共有していた。

 この日は帰国する団員2人が先生に歌を贈るサプライズがあり、「主を仰ぎ見て」を全員で歌って感謝の気持ちを伝えた。

 日本から赴任している丁子(ちょうじ)天馬さん(テナー)は入団6カ月。「日本では社内の合唱団で歌っていて、観客にどう聴こえるかを重視していました。でもゴスペルは自分の気持ちをそのまま出して、思いっ切り歌えるので発散できます」と楽しんでいる。

 入団3カ月の上村直輝さん(テナー)は、「西海岸では10年間日系混声合唱団に入っていました。練習で歌っているだけでも楽しい。団員の絆も深いです。僕はクリスチャンではないですが、歌っていると、何か神のような存在があるという気持ちになってきます」と言う。

 ニューヨーク在住27年の源和子さん(アルト)は、帰国が決まりこの日が最後の練習参加。「歌を通してみんなと感謝の気持を共有してきました。入団以来10年間、同じ曲を繰り返し歌ってきましたが、全く飽きません」と話す。

 帰国後は日本の元団員と「ココロ・ゴスペルジャパン」を結成し、先生と団員を日本に招いてワークショップツアーを開催したいとの源さんの言葉に、団員たちは目を輝かせていた。 

同クワイアは2000年に結成。レパートリーは200曲あり、トラディッショナル、スピリチュアル、コンテンポラリー、プレイズソングなど、さまざまなゴスペルジャンルを歌っている
メンバーは15人で、初心者が多い。歌でつながったメンバーの絆は深く、帰国後も日本で交流を続けている
帰国する団員からのサプライズで、グレゴリー先生にみんなから感謝を込めて歌が贈られた
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グレゴリー・ホプキンスさん
 私は2004年からこのクワイアで日本人の団員に教えていますが、教会音楽であるゴスペルで育った黒人と日本人とでは、言葉や背景、文化の壁があります。黒人にとってゴスペル音楽は非常にエモーショナルなもので、その瞬間の感情を、全力を出し切って表現することがとても重要です。感謝の意を込めて楽しく歌っていれば、聴いている人々にも必ずその気持ちやメッセージが伝わって共有できます。世界の全てのものに感謝の気持ちを持って、心を込めて歌うことを大切にしてください。たとえゴスペルを理解できなくても、歌が下手でも、クリスチャンでなくても、全く問題ありません。どんな人もウエルカムです。みんなで心を込めて一緒に歌いましょう。

メンバー募集中

The Cocolo Japanese Gospel Choir

毎週土曜日午後2時から4時まで、マンハッタンのハーレムConvent Avenue Baptist Church(425 W. 145th St.)で練習を行っている。教会のイベントやチャリティーコンサートなどに招待されて活動している。

MAIL
cocolo145@gmail.com
WEB
http://www.cocologospel.wordpress.com

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