2017/06/23発行 ジャピオン921号掲載記事

集まれ みんなの広場

藝道殺陣波濤流高瀬MT教室

迫力の殺陣技 非日常で自分を発見

 「殺陣(たて)の魅力は相手と呼吸を合わせ、気合いを出して刀を振る楽しさ。一度刀を持つと、非日常的な殺陣の世界にハマるタテジョ(殺陣女子)が多いです」と爽やかな笑顔を見せるのは、「藝道殺陣波濤流高瀬MT(ミッドタウン)教室」代表の香純恭(かすみ・きょう)さんだ。

 殺陣は歌舞伎から端を発する伝統芸能で、映画やドラマの格闘シーンで刀などを使って行う演技のこと。殺陣歴20年の香純さんは、アクション俳優や殺陣師が所属する日本の道場で殺陣を学び、ニューヨークで殺陣教室を創設。年齢や国籍を問わず、生徒の指導にあたっている。

 この日のクラスは、抜刀から鞘(さや)の持ち方、足の位置、納刀までの基本の動きから稽古(けいこ)がスタート。4人のタテジョが「えいっ!」「えいっ!」と声を張り上げ、真剣なまなざしで刀を握っている。

 実践に則した動きを身に付ける練習では、「突き」「巻き落とし」とリズミカルに続く香純さんの声に合わせて、生徒たちは足をさばいて刀を振る。「受け払い」「足払い」と矢継ぎ早に飛ぶ声についていけなくて混乱してきた生徒たちに「このパニクりを楽しみましょう」とほほ笑む香純さん。「一つ一つの型の意味を理解し、瞬時に動くことが大切。苦しいけど頑張りましょう」と励ます。

 「稽古をすると心が洗われます」と言う、パフォーマーでヨガインストラクターの山藤志絵里さんはクラスで学んで2年になる。「殺陣を通して学んだ精神統一によって、ダンスのスランプを乗り越えられました。技術はもちろん、思いやりや本当の強さといった、人として大切なことを学んでいます」と背筋を伸ばす。

 習い始めて5カ月のMKヘアサイン(女優名)さんは、「先生は冗談を言ってクラスを盛り上げてくれる反面、殺陣をやっている姿は格好良いですが厳しい。愛のムチに感謝しています」と稽古を楽しんでいる。

 金融会社勤務のジン・ジンさんは、半年前に同教室主催の演武会を見て感動して即参加。「先生が何度もお手本を見せてくれるので、3カ月で10の型を覚えられました」と喜ぶ。

 パフォーマーの宮本万里さんは、「このクラスに通っていた女優仲間が殺陣のことを熱く語っていて、興味を持って参加し、1年2カ月になります。いかに自我を捨てて相手に呼吸を合わせるかが殺陣の面白さです」と魅力を語る。

 香純さんは殺陣を通して「相手を思いやる心を大切にして欲しいです」と願っている。

「藝道殺陣波濤流高瀬MT教室」は2014年にホワイトプレーンズに教室を開設、要望に応えて昨年ミッドタウンに教室を開設した
大人クラスは通常5~6人。女優やパフォーマーも多く参加する
斬り役の「芯」と、斬られ役の「絡み」が協調して作品を作っていくのが殺陣だ
COMMUNITY_921

香純恭さん
 殺陣は、勝敗を決める武道と違って、相手と協調して格闘シーンを作り上げる演技法です。生徒には武士道の精神や相手への尊敬の心を大切にしながら、刀の所作や安全でダイナミックな立ちまわりの技術を学んでもらいます。アドバンスクラスでは、カメラポジションを意識した動きができるように撮影現場で使える殺陣やアクションを教えます。

 殺陣を生で見ていただくために毎年演武祭を行っていて、それを見て参加した生徒も多いです。殺陣の非日常的な世界を体感し、新しい自分を見つけてください。刀を持つと人はキリッとします。背筋を伸ばして生きたい人はぜひ仲間に入って欲しいです。体験クラスもやっています。

メンバー募集中

Tate Japanese Sword Fight Performing Arts NY

ミッドタウン教室は第1、3水曜日午後1時30分〜3時、午後5時30分~6時45分に開催。ホワイトプレーンズ教室では、一般クラスと子供クラスを開催。個人レッスンも可能。詳細は下記ウェブサイト参照。

TEL
551-795-5469
MAIL
tatehatoryuny@gmail.com
WEB
http://www.tate-hatoryuny.com

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