2017/06/16発行 ジャピオン920号掲載記事

集まれ みんなの広場

ジュエリー・アート・クラス

飾るだけではない 自分だけのジュエリー

 ミッドタウンにあるP・I・アートセンターで「ジュエリー・アート・クラス—イントロ」が開講している。同校は留学生を対象に、米国の美術大学への入学準備をする予備校だが、このクラスは一般からの受講が可能で、留学生以外にも、趣味としてジュエリー制作を学んでいる生徒も多い。

 そのため生徒個々のレベルは、初心者から、数回この授業を履修した生徒、よりアドバンスレベルの生徒とさまざま。講師の高木千菜(ちさ)さんは、「生徒それぞれの実力に合わせて指導をしています」と語る。

 授業では各自が一つの作品を作るという目標に向けて取り組む。技術レベルの違う生徒一人一人に注意を向けての指導は難しいのではないかと思えるが、高木さんは「個性を大事にすることこそがこのクラスの特徴。私はあくまで、生徒たちが表現したい作品を作る過程で必要な、技術面のサポートに徹しています」と語る。

 生徒たちは教室に着くと、早速自分のプロジェクトに向き合い始めた。高木さんは、彼らの様子をうかがいながら、求められればアドバイスをしていくが、経験の少ない生徒には、しっかり時間を使って解説する。「切ったワイヤーの先は鋭くなっているから、こういう風にサンドペーパーで丁寧に磨いて」「曲げたワイヤーをこうやって優しくハンマーでたたくと形が崩れにくくなりますよ」と、指先の使い方や力加減を実演しながら、はきはきとした口調で説明する。

 材料の知識を深められるように、ダイヤモンド街に生徒たちと赴き、宝石が実際にどのようにカットされているのかを見学するなど、課外授業も行っている。「作り方だけでなく、幅広い知識を得ることで、ジュエリー業界をより理解できるようになります」と高木さんは語る。

 市内の美大入学を目指すタイからの留学生、アンスーマ・チャルンチャンさんは、「母国で大事にされている蘭(ラン)をモチーフに指輪を作りました。」と笑顔。

 趣味としてクラスを受講している正井大子(ひろこ)さんは、「知識ゼロから始めましたが、今では自分の表現方法の一つとなっています」と奥深さを語った。

 作品制作に没頭する姿が印象的だったバレンティーナ・ウェティさんは既にジュエリー制作を仕事にしている。このクラスは、「スキルアップを目的に受講しています」と語り、「いつかは自分のブランドを立ち上げたい」と抱負を語る。

 高木さんは「その人にしかない個性を伸ばしていきたい」と笑顔を浮かべた。

初心者が最初に習うのは、ワイヤーを使ったジュエリー制作。言葉では説明しにくい手先の使い方を丁寧に指導する
現在生徒は22人。アットホームな雰囲気で、休憩中は笑顔が絶えない
「ジュエリーは私たちを元気にしてくれる」と皆口をそろえていう
COMMUNITY_920

高木千菜さん
 P.I.アートセンターにはファッション・デザイン学科、ファイン・アート学科、グラフィック学科などがあります。「ジュエリー・アート・クラス—イントロ」は、細かい指導が受けられるのが特徴です。またピアニストや俳優など、多種多様なバックグラウンドを持った生徒が受講するので、新しい発想やアイデアが生まれる場でもあり、私自身も生徒たちにインスパイアされる、刺激的なクラスです。

 7月30日から2週間、当校では「アート短期留学キャンプ・イン・ニューヨーク」をナセック大学で実施します。美術に興味がある人、米国の美術大学に進学したい人など、ぜひ一度相談に来てください。

メンバー募集中

P. I. Art Center

1セメスターは4カ月。学科の枠にとらわれることなく、三つの授業を自由に履修することができるのが特徴。

TEL
551-795-5469
MAIL
n.tadashi@piartcenter.com
WEB
http://www.piartcenterjp.com

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