2017/05/19発行 ジャピオン916号掲載記事

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ニューヨーク・シティ・ビーズ

野球好きでは負けない
一球を追い掛ける情熱

 4月初旬、早朝のまだ肌寒い中、JAA(ニューヨーク日系人会)外務大臣杯軟式野球大会に向けて、クイーンズブリッジ公園をランニングするのは「ニューヨーク・シティー・ビーズ」の選手たちだ。1997年に創設されたビーズは、同大会で昨年は準優勝、2013年には優勝している、強豪の一つとされているチーム。

 「10年ぐらい前は、なかなか勝てない時期もありました」と語るのは、監督の中村進二さん。監督として7年になるが、当初、攻撃が3分で終わってしまう回もあり、悔しい思いを重ねた。その時に、「野球を本当に楽しむためには勝つことも重要」だと実感したという。そのため「常に勝ちを意識した練習をすることで、短期間で実力を付けることができました」と語る。

 この日は、今年に入って3回目の練習。まずは、冬の間に眠っていた体を起こすためにキャッチボールとトスバッティング。続いて行われた外野の守備練習では、選手たちは高く打ち上げられた球を全力で追う。「ナイスキャッチ!」と、いいプレーをした選手には、全員で声を掛けるのがチームの約束だ。

 特に力を入れているというノック練習では、実戦を想定して「2アウト、ランナー2塁」というように細かく場面設定をして、試合の感覚を養う。ノック練習には、「選手をわざと左右に振って足腰を鍛えています。実際の試合を想定しているので、試合時の球のコントロールに影響します」

 際どいところにボールが行くと、「諦めるな! 足を動かせ」と鼓舞し合い、互いの技術を高める意識が強いのがビーズのカラーだ。

 「ボールを必死に追い掛けられるのがうちの選手。楽しい練習が私たちを強くしてくれます」と中村監督は胸を張る。

 大学4年生でキャプテンの田邊侑吾さん(投手・捕手)は、小学生の時から野球を続けてきた。「ビーズは一球を最後まで追い掛ける喜びを知っています。大学を卒業しても続けていきたい」と熱く語る。

 数年のブランクを経て今年からチームに復帰した瀧澤利治さん(外野手)は、大学生の時にも同チームに所属していた。「仕事の関係でニューヨークに戻りました。同じチームで野球ができてうれしい」と笑う。

 「目標はもちろん優勝。優勝したらシャンパンファイトをするのがこのチームの恒例です」と入団して約20年のベテランの菊池慎一郎さん。現役は引退しているが選手をしっかりサポートして、けがなく祝杯を挙げたいと笑顔で語った。

ボールのキャッチを失敗したら「ラストもう一回!」と率先して再チャレンジ。選手同士で声を掛け合い、全員で強くなろうという意識が高い
20代から50代まで幅広い年齢層の選手がそろったチーム。現在、15人が所属している
毎回「質の高い練習」を心掛けている。リーグ戦に向けて少しずつ調整しているという
COMMUNITY

中村進二さん
 メンバーはとにかく野球好きです。年齢も20代から50代と幅広く、大学生や駐在員と、バックグラウンドがさまざまです。楽しく練習できるように工夫をしているため、練習参加率が高いのがうちの特徴。限られた時間内で集中して練習を行っています。今年の目標はもちろんJAA杯優勝です。昨年の雪辱を果たすため、日々奮闘しています。

 メンバーはみな仲が良いので、コミュニティーを広げたい人にもおすすめです。参加条件は野球好きであることだけ。初心者でも気軽に練習に参加してください。優勝したら恒例のシャンパンファイトを一緒にやりましょう。

メンバー募集中

New York City Bees

JAA杯外務大臣杯軟式野球大会は現在ランドールズアイランドで開催中。以降毎週日曜日にリーグ戦が行われる。

〈JAA杯詳細〉
Jaabaseball.blogspot.com
〈New York City Bees〉
skikuchi@valkyrconsulting.com

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WEB
http://Jaabaseball.blogspot.com

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