2017/03/24発行 ジャピオン908号掲載記事

集まれ みんなの広場

JPA主催・日本舞踊クラス

古典とモダンが身に付く
無流派の日舞

 非営利団体ジャパンパフォーミングアーツ(JPA)が主催する「日本舞踊クラス」が、ロングアイランドシティーで行われた。

 「うちは流派がないので、伝統的な古典から新しい振り付けの舞踊まで学べます」と話す同団体代表で日舞クラス講師でもある濱田裕子さんは、日本のさまざまな伝統舞踊の基礎から現代的な舞の指導まで行っている。

 この日、上級クラスには6人が参加。10月28日に開催予定の、同団体主催のマンハッタンでの公演を目指し稽古に取り組んでいる。

 古典の稽古から始まるや、生徒の踊りをじっと観察する濱田さんから、「腰が浮いている」「膝を曲げながら後ろに」「右脇が開き過ぎている。締めて」と矢継ぎ早に注意が飛び、できない生徒にはその場で何度もやり直しをさせられる。

「厳しいですが、丁寧に細かいところまで教えてもらえます」と生徒たちが口をそろえるのも納得できる。

 三味線のリズムが一転してアップテンポに変わり、濱田さんオリジナルの振り付けによる「百花」の稽古が始まった。さっきまでのゆるやかな古典の動きとは打って変わって、スタジオを着物姿で小走りに駆け回る生徒たち。カラフルな扇子が時に宙を舞い、日舞の静寂なイメージからかけ離れた、躍動するモダンな舞が繰り広げられる。

 「タップやシアターダンスの勉強でこっちに来ましたが、1年前にこのクラスを取って以来、日舞の内に秘められた動きの面白さに引かれて稽古を続けています」と話す学生の細井駿(たかし)さん。日舞に洋舞を取り入れて、自分のスタイルを作りたいと語る。

 「日本にいたらやっていなかったです」という、クイーンズ在住で飲食店勤務の松本明子さんは日舞歴1年半。「日本の伝統的な古典も学べるだけでなく、先生オリジナルの振り付けのモダンな踊りも学べるので楽しいです」とにこやかに話す。

 ズンバインストラクターでクラス歴9年の只野誠子(もとこ)さんは、「日舞はモダンやバレエダンスとは体の使い方が違う上に、着物での所作も必要なので勉強になります。指の角度、筋肉の動き一つ一つまで細かく教えてくれるので、アジア的な美しい動きが出るようになったとダンサー仲間に言われます」といい、日本の伝統文化を大切にしたいと付け加えた。

 濱田さんは、「できるまで何度も繰り返して練習してもらいます。一人一人に忍耐で教えますよ」と話していた。

2004年設立のJPAの「日本舞踊クラス」は、舞台公演のための稽古を行う上級クラス、古典舞踊を学ぶ中級クラス、着物での所作から学ぶ初心者クラスを開講している
趣味、エクササイズ、ダンサーのキャリアアップなど、習う目的はそれぞれ
濱田さんオリジナルの振り付けによる、「獅子」の稽古をつけてもらっている細井駿さん
community

濱田裕子さん
 日舞を始められる生徒の皆さんは、シンプルに日本舞踊が好きな方、ミュージカルなどブロードウェーへの出演を目指してスキル、キャリアアップのために参加しているダンサーの方、足腰強化のためのエクササイズとして来られる方など多様です。「日本舞踊」という固いイメージを外して、浴衣の着方や所作を身に付けたい、動きを学びたいという理由でも参加歓迎です。

 これまでFBIのニューヨーク・フィールド・オフィスでのイベントに招待されたり、病院や学校などでも披露しています。今後は教育機関はもちろんのこと、ニューヨーク内外でのイベント・パーティー、自主公演などを企画し、日本舞踊の紹介を行いたいと思っています。

メンバー募集中

Traditional Japanese Dance

初心者クラスは火曜日、中級者クラスは水曜日、上級者クラスは月曜日で、週1時間、2時間、4時間のクラスがあり、日程は応相談。120ドル(4時間)、160ドル(8時間)、上級120ドル(16時間)。定員制で月謝制。個人レッスンも可。5月から子供クラス(4時間で80ドル)も開講する。

WEB
http://www.japanperformingarts.org

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